チートですがなにか？【歌い手】

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生憎の雨とはこう言うことなのだろう


朝から降る雨は、少し前に止んだが、空は曇りだ。


放課後の教室も湿気が漂っていて、少し蒸し暑い


ミシェルはどっかにいったから知らん


スマホにヘッドホンの端子をさし音楽を流す


これ、なんの曲だっけ


ー「A！この曲めっちゃオススメ！」ー

ー「これ僕の趣味じゃないんだけど」ー

ー「一回聞いてみろって！絶対ハマるから！」ー


思い出したくないな


そんな思うとは裏腹に俺はその曲を最後までじっくりと味わうように聞く


ポップな音楽と共に流れるシリアスな歌詞


感情は籠ってない無愛想な歌い方なのに、何故か共感してしまう


そんな曲


「Aさん！」

『え、ああ、ごめん』


いつの間にか三人は俺の目の前に立っていた


それぞれ、近い席から椅子を持ってきて俺の机を囲むように座った


だれも話さない


『ゆっくりでいい。自分のペースで良いから

俺らにお前らが抱えてるもん、教えてくれねぇか？』


俺がそう言うと、一人がゆっくりと口を開いた


ur「俺からで言う」


グリーンガーネットの瞳がキラリと光った

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