気持ちの花束 (Blue)

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バタンッー

母「A遅い！…ってよっちゃんじゃない！」

井ノ原「こんばんはー！実は俺がA付き合わせちゃって。お詫びのあいさつに来た(笑)」

そう言って笑うよっちゃんの笑顔は昔からなんにも変らなくて、
思わず私の頬も緩む。

母「なんだ！そうなら連絡くらいしなさいよー、A。よっちゃんが一緒なら安心だわ！良かったら上がっていってよ。」

井ノ原「いいのー？じゃあ、ちょっとだけ！」

玄関が閉まると同時くらいに「セーフ」って私にしか聞こえないくらいの至近距離で笑ってるよっちゃんに、ばれてしまうんじゃないかという程高鳴る私の胸。

さっきだって久しぶりに私の頭に置かれたよっちゃんの手に、
思わず好きですって言いそうになった(笑)

母「飲み物ビールでいいの？Aの部屋に持っていくから先行ってて〜」

「はい？リビングでいいじゃん！」

母「ほら、よっちゃんに就活のこととか相談したいよって言ってたじゃない。お母さんたちがいない方がA、話しやすいでしょ？」

(それは言えてる…。よしっ！)

「よっちゃん、高速で部屋片づけてくるからちょっと待ってて！」

井ノ原「おう！手伝ってやろーか？(笑)」

「いいよ(笑)頑張ってきます！」

(こんな時もよっちゃんの笑顔で頬が緩む私はやばいのかな…(笑))

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