気持ちの花束 (Blue)

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(井ノ原side)

「よっちゃんの運転してる車に乗るの久しぶり〜」

はしゃぐAは足を軽くバタバタさせて喜んでいる。

(よかった、ズボンにしておいてくれて…。)

Aは見た目は実年齢よりも大人びて見える
でも、言動は年相応のかわいい女子大生。

特に俺といるときは昔のまんまのAだ。

井ノ原「その元気のまま教習所でも挨拶とかしろよ？」

「えー、私が人見知りだって知って言ってるでしょ(笑)よっちゃんいつからそんなひどい人になったんだか…」

井ノ原「じゃあ、俺がいない教習所に通えばこういうことにはならなかったんだぞ(笑)」

「誰も知らないところは無理だ…。」

井ノ原「よし。では、よっちゃんの言うことは聞いてもらおうか！」

「はーい」

(口とがらせてるよ(笑)本当に中身は変わらないな〜)

井ノ原「そういえば、免許取ったら誰乗せるんだよ〜」

「うーん。友達？いや不安だからお母さんとか…」

井ノ原「今まで誰かの運転載せてもらったことないの？彼氏とかさ？」

「彼氏はいません！！サークルの先輩に乗せてもらったくらいかな〜」

(ちょっと待ってよ。絶対その先輩Aのこと狙ってるよ…)

井ノ原「よっちゃん一番に乗せるって可能性はないわけ？俺は初めて運転する車の助手席は好きな女の子とか思ってた時期あるぞ(笑)」

「あー。ある意味1番になるんじゃないの？」

井ノ原「技能教習じゃねーか、それ(笑)」

(まじめで素直すぎるって罪だな…。)

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