8話 ページ10
・
国「とうとうこっちまで被害がでたか……烏野と白鳥沢はここから結構距離あるしな……」
朝「おい、どういうことだ」
何かブツブツ呟く国見英が入ったケージを私は持ち上げる。しかし、国見英は一切気にした様子もなく、涼しい顔で話始めた。
国「俺たちの国、ガーデニア王国とこの人間界がある組織に滅ぼされようとしてんのは話したよな。
そのある組織の名前は"ロゼ・ノワール"。
そいつらの目的は膨大な魔素を持つ
炎
氷
木
風
雷
陽
月
光
闇
……その9つのジュエル、そのなかでも特に魔素の高い光と闇のジュエルを手にいれることだ。
そしてジュエルは魔素の高いところに集まる。だからこうして騒ぎを起こし、人間という名の魔素を集めて２つのジュエルを手にいれようとしている。
しかもあいつらは人間のことはただの魔素の塊ぐらいにしか思ってない。だから簡単に人を殺すこともできるんだよ。このままだと、死ぬぞ？」
"死ぬ"という３次元ではあまり聞きなれない言葉。私の体の中に妙な威圧感が駆け巡る。
決してロゼ・ノワールとか厨二力半端ねぇとか考えていない。
国「だけどそれは普通の人間だったらの話だ」
すると、ボフンとケージが煙に包まれ、いつの間にか隣に国見英(人間)が立っていた。
朝「は……」
国「俺よく考えたら魔法で外に出られたわ。忘れてた」
朝「………」
あまりのアホさに言葉が出ない。てかこの状況になれてしまった私にため息しかでない。
そんな風に考えていると、国見英は炎ジュエルを取り出し、私の目の前に持ってくる。
国「朝比奈A、選べ。俺と契約せずお前の母親を含めた多くの人々を犠牲にするか。それとも俺と契約して魔法少女になり、あの怪物を倒すか」
国見英はそう私に問いた。
……なんだ、その二択のようで二択じゃない選択肢は。答えは決まったようなもんじゃないか。
朝「……私は、そんなめんどくさいことやりたくない。けど、流石に今まで育ててくれた母親を見殺しにするような人間でもない。だから、しょうがねぇから契約してやんよ。
魔法少女とやらになるために」
そういって私は国見英の手から、炎ジュエルをつかみとった。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 41人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ももの助(プロフ) - 月夜見(つくよみ)さん» すみません、教えてくださりありがとうございます！ (2019年7月6日 7時) (
レス) id: d77ec042d8 (このIDを非表示/違反報告)
月夜見(つくよみ) - 誤字見付けたんで報告？しときますね。第四話での夢主が炎ジュエルに触って国見が「光るんだよ、それ」って言った表記が朝比奈ちゃんになってましたよ。国見が言ったって言ってるのに…。と、合ったので言っときます。 (2019年7月6日 2時) (レス) id: 1b059efec0 (このIDを非表示/違反報告)
月華 - 残念です。仕方ないですね (2019年6月24日 18時) (レス) id: 796c431fbb (このIDを非表示/違反報告)
ももの助(プロフ) - すみません、実は月の魔法少女はもう設定を決めちゃっていまして……本当に申し訳ないです。少し遅くなるかもしれないですが月華さんをもとにしたキャラを出させていただきますね！ (2019年6月24日 18時) (レス) id: d77ec042d8 (このIDを非表示/違反報告)
月華 - わがまま言ってすみません。出していただけるだけで本当に嬉しいので…… (2019年6月24日 17時) (レス) id: 796c431fbb (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ももの助 | 作成日時：2019年3月5日 13時
