クラスメイトに「俺と契約して魔法少女になってよ」と言われたんだけど【ハイキュー】

21話 ページ27

※いじめの表現があります。ご注意ください。

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着替えも終わり、教室に入る。


だが、なぜだかいつもよりみんな静かだ。


いつもは男子の騒ぎ声や女子の笑い声などが聞こえてくるというのに。


俺は訝しげに見ながら自分の席へと向かう。


すると、俺の席の隣の席の近くに朝比奈が自分の机を見下ろしているのが見えた。


ちょうど良い、さっき花巻さんから教えてもらったことについて詳しく聞こう。


そう思って近くまで言ったところで……

言葉を失った。


朝比奈の机にはとても口には出せないような罵詈雑言。その上から牛乳がこぼされていて無造作に牛乳パックが置いてある。


そして、真ん中にはぬいぐるみのストラップ……確か朝比奈が鞄につけていたものだ。

それが所々傷つけられ、牛乳でびちょびちょになって置かれていた。


「あ〜あ……かわいそう」


そういってクスクス笑うのは同じクラスの斎藤。


この様子から察するに朝比奈のことを呼び出したっていうのも、こんなことをしたのもこいつだろう。


斎藤は朝比奈に近づくと小声で囁く。


「はやくしんじゃえ」


と。


おそらく聞こえたのは近くにいた俺と数人のクラスメイト。そして……朝比奈だけだろう。


朝比奈は、手が白くなるほど拳を握りしめ、ふるふると震えている。



そして、その震える拳で牛乳パックを掴むと一言呟いた。


「ほんと、はやくしんじゃえばいいんだよ……









．









お前がな！！！！！」




そういうと、朝比奈はその手を振りかぶり、牛乳パックを斎藤の顔面に投げつけた。

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