15話朝比奈は激怒した↓ ページ21
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突然だがここは青城高校の1-6の教室。
私の席は窓際の一番後ろ、いわゆる主人公席。そこに陣とっていた。
休み時間のため、騒がしい声が教室を包むなか、私はそれをBGMにスマホの画面に指を滑らせる。
すると、ある記事が私の目に止まる。
なかなかに興味深くそれをクリックし、見てみるとその内容に、私は徐々に目を見開いていく。
そして、私はバンッと机に手をつけて立ち上がった。
クラスメイトたちの視線が私の方へ向いたがそんなもん知ったこっちゃない。
私は首を右に回し、隣の席に座ってるそいつの腕を掴む。
朝「……ちょっとこい」
国「……は、おい」
有無を言わせず私は国見英と一緒に廊下に飛び出した。
*
国「……何だよ」
人気のないところまで国見英を連れ出すと不満そうな顔でこちらを見られる。
いや、不満なのはこっちなのだが。
私はスマホを操作して先ほどみていた記事を国見英に見せつけた。
朝「これどういうこと?」
その画面の記事は魔法少女特集とかいうもので最近目撃情報が多発している魔法少女について取り上げたもの。
国「言ってなかったっけ。他にも魔法少女は何人かいるぞ。最近ネットでも話題になってるし」
朝「なんかそこはかとなく臭わせてた感じはあったけど直接聞いたのははじめてだわこのクソ野郎。あとそれもあるけどこれ」
そういって私が指さしたところは宮城県の烏野に魔法少女が何度も目撃されていると言う内容。
国「それがどうしたんだよ」
何がいいたいのかわからない、みたいな顔をされているので私は自分の思いをはっきりと口に出す。
朝「だから烏野ってここから結構近いからこの魔法少女が来れば私が魔法少女になる必要はなかったんじゃないの?」
そう、実は私、三日ほど前から魔法少女を始めた。
その時、私はてっきり他に魔法少女がいないと思っていたもんだから流れに任せて魔法少女になってしまったが他にもしかも結構近くに魔法少女がいるのなら私が魔法少女になる必要はなかったんじゃ……魔法少女がゲシュタルト崩壊したところで流れを切る。
国見英はさっきと違って納得のいった、だけどめんどくさそうな顔をする。
国「まあ確かに烏野にも魔法少女はいるけど現にそいつは間に合ってない。お前がこなかったら女の子は死んでたし。それにお前、魔法少女は続けるって宣言したじゃん」
朝「そうだけど、そうだけど……!!」
私の叫びも空しく、廊下に響き渡るだけだった。
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ももの助(プロフ) - 月夜見(つくよみ)さん» すみません、教えてくださりありがとうございます! (2019年7月6日 7時) (レス) id: d77ec042d8 (このIDを非表示/違反報告)
月夜見(つくよみ) - 誤字見付けたんで報告?しときますね。第四話での夢主が炎ジュエルに触って国見が「光るんだよ、それ」って言った表記が朝比奈ちゃんになってましたよ。国見が言ったって言ってるのに…。と、合ったので言っときます。 (2019年7月6日 2時) (レス) id: 1b059efec0 (このIDを非表示/違反報告)
月華 - 残念です。仕方ないですね (2019年6月24日 18時) (レス) id: 796c431fbb (このIDを非表示/違反報告)
ももの助(プロフ) - すみません、実は月の魔法少女はもう設定を決めちゃっていまして……本当に申し訳ないです。少し遅くなるかもしれないですが月華さんをもとにしたキャラを出させていただきますね! (2019年6月24日 18時) (レス) id: d77ec042d8 (このIDを非表示/違反報告)
月華 - わがまま言ってすみません。出していただけるだけで本当に嬉しいので…… (2019年6月24日 17時) (レス) id: 796c431fbb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ももの助 | 作成日時:2019年3月5日 13時