二話 ページ3
「え?」
と、抜けた声を出してしまう
「な!何で俺なんですか!?
他の奴にして下さい!!!」
と頼むが受け入れてもらえず
「お前が赤名か?これから宜しくな。」
魔王は優しく挨拶をするが
赤名は嗚呼と返事を返すだけだった。
魔王と暮らすことになってしまった。
静かに暮らしたかったなと思いつつ、机に伏せていると午前の授業が終わった。
屋上でパンでも食うかと思っていたのだが、
先程中庭で一緒に食べないかと前の席の
橘(タチバナ)に誘われたため中庭に向った。
中庭に出ると暖かく日が照っていた。
吸血鬼は日光が苦手だと言い伝えられているが
それは一部の話だ。
赤名は日光など関係なく探していた橘のいる木の下へ近づいた
橘の隣で、魔王が座ってコロッケパンを頬張っていた。
その後ろで女子が魔王を見て騒いでいる
面倒くせぇな…
「橘、俺屋上で食うわ」
と告げると、黒い羽を出現させ、弁当を持ち
屋上まで飛ぶ。
タッと華麗に着地する
そして振り向くと…
綺麗な髪をなびかせ
"此処も心地よいな"
と笑っている奴が居た
魔王が付いてきていた。
「何でお前!」
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作者名:アイリーン=ジェラード | 作成日時:2017年4月3日 20時