私がいる現象と解釈２ (ページ1)

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私たちは人の頭蓋骨が見つかった洞窟の上まで来ていた。

「へぇ、ここが江戸時代に地震で起きた地割れかぁ。」

「そのはしごはなんですか？」

「ああ。彰良に頼まれて近くの農家で無理言って借りてきた。」

その高槻先生はというと、下を覗き洞窟の中を見た後、木の枝を拾い、土にプツプツ刺していた。

「先生？どうかしたんですか？」

「ここから降りるのは難しそうだね。やっぱり下に行こうか。」

「は、はい。」

上司から電話が来た健司さんに代わって深町くんがはしごを持つことに。
いまいち先生が何をしたいのかよく分からないが、とりあえず下に行くことにした。

「やっぱりそうか。」

「え？」

「これ持っててもらえる？」

「はい、分かりました。」

先生からジャケットをもらい、何をするのかと見ていると、先生は持ってきたはしごを使って登り始めた。

「先生ちょっ、危ないですよッ。」

先生が落ちそうで怖いので、私は急いではしごを支えることに。

「平気だよ。健ちゃんに護身術習ってるから、体力には自信があるんだよね。」

「いや今護身術関係ないです。」

護身術？受け身とるのかな？
そんなことをぼんやりと考えていると、突如銃声が響いた。
空を見てあ、カラスと思っていると、横に物体が落ちていくのが気配で分かった。

え、？

振り返ると先生と深町くんが倒れている。

「ッ、先生！？深町くんッ！！大丈夫！？」

すぐさまうめき声を発した深町くんはなんとか無事として、表情ひとつ変えない先生をよく見ると、額に血がついているのが分かった。

「先生大丈夫ですか？」

頭をぶつけて脳震盪を起こしていたら危ない。

「深町くん、大丈夫？怪我はない？」

「俺はなんともないよ。」

「よし。私、健司さん呼んでくるね。」

「うん。」

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