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｢これいつ？｣
｢七五三だな｣
｢この時はまだ普通だな｣
まだ今の十四松では無かった時代だ。
アホ毛も今と違ってちゃんと2本ある。
おそ松は続けてページをめくった。
｢小1｣
『｢｢｢｢普通｣｣｣｣』
｢小2｣
『｢｢｢｢普通｣｣｣｣』
｢小3？｣
『｢｢｢｢普通｣｣｣｣』
入学式の時の写真、そしてテストで100点を取った時の写真、
小学3年生は運動会で金メダルを取った時の写真。
まだその時は普通だったようだ。
｢小4、小5、小6…｣
｢ん？全然変わんないね｣
小学生の頃は【十四松】と呼べるものがなかった。
｢中1、中2、中3…。高1、高………ん？！｣
『｢｢｢｢｢ここだぁぁ！！！！！｣｣｣｣｣』
事態は急変した。
今まで普通だった十四松が高校1年生から【十四松】になっていたのだ。
｢え！？急に！？どうして急にこうなったの！？｣
『何！？え！？どうなってるの！？』
｢高校デビューだったのか！？｣
｢いや、正しくは十四松デビュー…｣
｢何！？十四松デビューって！｣
｢ねえ待って！これ見て！｣
五人が急に変わった十四松に混乱していると、
トド松がまだ7人が赤ん坊だった頃の写真を発見し、
6人は松代とぐっすり眠る赤ん坊時代の7つ子を見ていた。
…が、一人だけ違ったのだ。
そう、その一人というのは十四松。
なんと十四松は…
─赤ん坊の時代から既に本来の十四松になっていたのだ。
『｢｢｢｢｢……………っ！！！！！！｣｣｣｣｣』
あまりの恐怖に6人は言葉を失い、おそ松は勢いよくアルバムを閉じて
ガムテープでぐるぐる巻きにして封印のお札を貼って、
押し入れにバタン、と大きい音を立てて閉まった。
｢よし、飲みに行こう｣
『｢｢｢｢うぃー！｣｣｣｣』
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作者名：びた一 x他1人 | 作成日時：2022年8月12日 12時
