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割り切れる=別れを連想させてしまうので2は避けていたとも言われるが、
今では2万円は普通の金額らしい。
どうやら、おそ子はリボ払いでお金にあまり余裕がないらしい。
そんなおそ子に同情している二人だが、
この後衝撃の一言を聞くことになるのだ。
｢2000円が限界だったの…｣
｢『2000円！？ご祝儀で！？』｣
2万円ではなくまさかの2000円。
かなり安すぎる価格に驚いてしまったカラ子とハイ子はハモり、
ドン引きした目で見ていた。
｢ねえ、何騒いでんのー？｣
｢写真撮ろ！写真ー！｣
『あ、十四子、トド…子……』
ホール席に遅れて十四子とトド子がやって来て
ハイ子は二人に視線を向けて挨拶しようとするが
二人の格好を見て思わず固まってしまった。
｢ちょっ！何アンタ達！キャバクラじゃないんだから！
披露宴にそんなふしだらな格好！｣
｢ふしだらじゃないもん！キャバじゃないもん！｣
｢白は花嫁の色でしょ？｣
｢え？これ白じゃなくてミルキーベージュ！｣
｢おんなじだっつぅの！｣
十四子はキャバ嬢に居そうな格好をしており、
トド子は明らかに白と似た色のドレスを着てきた。
だが、傍から見れば同じなのでカラ子がトド子に必殺の腹パンを繰り出した。
｢こっわぁい！二人共姑さん？
まだお嫁にいけてないのにもう姑？ひさーん！｣
｢｢………｣｣
『じゅ、十四子！ストップ！ストップ！
二人の言ってること正しいから！今度から気をつけよ！ね？』
二人を見て笑いながら悪びれなく言う十四子。
そんな十四子の言葉におそ子とカラ子は思い切り十四子を睨みつけ
ハイ子が慌てて十四子を止めてなんとか平穏な空気を取り戻そうとした。
｢誰が悲惨なの？アンタ達全員のこと？｣
｢ぐっふふ！ちょー目立ってるー｣
｢え、目立ってる？｣
｢男が見てる？！カッコイイ男！？｣
一子とチョロ子も遅れてホール席にやって来て、
目立ってるということを聞き付けて男が見てると勘違いしたのか、
5人はキョロキョロと辺りを見ていた。
｢トド子、声掛けてきなさいよ｣
｢なんでアタシー？｣
｢いつもの技があるでしょ？
「シャッター押してくださーい！一緒に写りますぅ？
じゃあデータ送るんでメアド教えてくださーい！」｣
『｢｢｢あー…｣｣｣』
トド子の性格からして絶対に使ってそうと4人は納得の声を上げる。
｢そんな技使ってないし！たまにしか…｣
たまに使っているみたいだ。
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作者名：びた一 x他1人 | 作成日時：2022年8月12日 12時
