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｢おぉ！透明人間か！これは透明になれる薬だったんだね！｣
｢いえ！僕は生まれつき、透明になれる人間です！｣
｢流石十四松くん！｣
｢｢だーっはっはっはっは！｣｣
生まれつき透明になれるとは何なのだろうか。
最早別次元の会話をしている。
｢あっ！博士が今裸に見えます！これは透視が出来る薬です！｣
｢違う！私が今一瞬で裸になっただけだ！｣
｢流石博士！｣
｢｢だーっはっはっはっは！｣｣
別次元と化した二人の会話を誰も分かることは出来ず、
研究室からはまた二人の豪快な笑い声が響き渡ったのだった。
ｰｰｰｰｰｰｰ
【十四松パン】
｢あーあ。今日も悲しいことなんて何一つ無かったなぁ…。
毎日つまんない…。はぁ…何処か遠く、夢の国に行けたら良いのに…｣
いつもと変わらないつまらない日常。
そんな日常に嫌気をさしながら眠ろうとして目をつむるトト子。
しかし、そんな日常を変えさせるとでも言うかのように、その人物は現れたのだ。
｢誰！？｣
トト子は飛び上がる。
そこには黄色の服を着て、尖んがった帽子に
腰には釘バットを持つ謎の男と小さな妖精がいた。
｢あはっ！僕は十四松パン！｣
｢十四松パン…？｣
｢さあ、僕と一緒に行こっ！｣
｢え？｣
いきなり十四松パンと名乗る男。
十四松パンは手を伸ばすとトト子は戸惑っていたが、
彼の言葉に興味を持って手を繋いだ。
ｰｰ
｢す、すごーい！｣
十四松パンと手を繋いだトト子は空を飛んでいた。
｢ねえ十四松パン！何処に行くの？｣
｢夢のような場所だよ！｣
｢ホントに！？｣
｢こんな娘連れて行かなくても良いのに…｣
｢こーら、ヤキモチ焼かないの。ティンカーイチ｣
｢ふんっ｣
夢のような場所をトト子にも連れていこうとする十四松パンに
ヤキモチを焼いてあからさまに機嫌を悪くするティンカーイチ。
十四松パンからも指摘された彼女は腕を組んで頬を膨らませてそっぽを向いた。
そして、三人はある場所に到着した。
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作者名：びた一 x他1人 | 作成日時：2022年8月12日 12時
