○チビ太の花のいのち ページ34
*
｢てやんでい！こんなんじゃ全然ダメだ…。もっと工夫しねぇと…｣
チビ太の目線にはいつもおでんが入っている鍋が空だった。
最上級のおでんを作るために奮闘している様子。
｢本気出すぜバーロー…｣
一旦息を吐いて落ち着かせるチビ太。
そして、チビ太の目がカッと開いてすぐにやる気を出した。
｢てやんでーい！｣
大根を切るところから始め、おでんの具材を切っていき、
全ての具材を鍋に入れて火を付けた。
｢隠し味入れるか…｣
隠し味として赤ワインを入れたチビ太はおたまで汁をすくって味見をする。
｢んー！微妙！これじゃ1番にはなれねぇ！
オイラのおでんは日本一！いや…銀河一じゃねぇと意味ねぇんだ！｣
やり直すためにバケツの中の水を入れてヤモリも加えて、
おでんとは全く関係のない具材も入れていた。
そして、出来上がったのはおでんとは言い難い代物。
おでんの具材はあるものの、関係のないものまで入っており
汁の色が何故か緑色になっていて食べられるものでは無かった。
チビ太が額に張り付いた汗を拭った。
｢わぁ！美味しい〜！｣
｢だろ？コンビニも馬鹿に出来ないよなぁ｣
｢ねー｣
｢ケッ…。んなのおでんじゃねぇやい。
おでんってのはもっと魂を込めて…。
ブーーーーーッ！！！！｣
コンビニのおでんを食べながらおでん屋台を通り過ぎたカップルを見て
悔しそうな顔をするチビ太が先程作ったおでんを食べると
やはり見た目通りの味のせいか勢いよく吹いた。
｢ぐえっ！これはおでんですらねぇ！
畜生…今に見ていやがれ…｣
ｰｰｰ
そして、数日後の夕方。
｢チビ太〜、食べに来てあげたよ〜｣
｢いらっしゃーい…｣
チビ太のおでんを食べに来た七つ子が屋台へ訪れると、
彼の顔を見た全員は驚いた様子でチビ太を見た。
｢ど、どうしたの！？目やばっ！｣
｢おでんのこと考え過ぎじゃない？頭からおでん生えちゃってる…｣
『ち、チビ太、大丈夫？休んだ方が良いと思うよ…？』
目の焦点があっておらず、頭にはおでんも生えている。
正常ではないチビ太の様子を見てハイ松は心配そうに見つめる。
チビ太の頭に生えたおでんを抜き取った十四子がおでんを食べると
十四子の頭からもおでんが生えて六人は驚いて彼を見ていた。
｢んまい！ハイ松兄さんも食べてみてよ！｣
『あはは…』
自分の頭から出てきたおでんを抜き取って差し出す十四松にハイ松は苦笑いをした。
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びたー(プロフ) - メルさん» コメントありがとうございます！そう言ってくれてとても嬉しいです！えいがのおそ松さんもいつか書きたいと思っています！(書けるとなると時系列的に2期終わりになりますが…)応援ありがとうございます。励みになります！ (2022年8月2日 3時) (
レス) id: cfeb0c9930 (このIDを非表示/違反報告)
メル - おそ松さんの夢小説とても嬉しいです！映画の時の高校時代ハイ松さんがすごく気になります！これからも頑張ってください！ (2022年8月1日 17時) (レス) id: eb7870cb0c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：びた一 x他1人 | 作成日時：2022年7月31日 23時
