○面接 ページ24
*
｢失礼します！よろしくお願い致します！｣
ドアを閉めて一礼して廊下を歩いていく。
廊下にはずらりとスーツを着た人たちが椅子に座り、
ネクタイを締めたり腕時計で時間を確認したりしていた。
スーツを着た彼らが来ているのは面接会場だった。
そこには青いスーツを着た十四松の姿も見えた。
ｰｰｰｰｰｰｰ
｢あ、ありがとうございました…。はぁ…｣
浮かない顔をした男性は溜め息を吐いて部屋を出ていく。
｢はぁ…正直どんぐりの背比べだな。
何の面白みもない。皆同じに見えるよ｣
部屋の中では書類を綺麗に揃えながらも溜め息を吐く面接官のチョロ松だった。
｢さて、後半分！さっさと終わらせるか！
次の方どうぞー｣
気持ちを引き締めて次に面接を受ける人を呼ぶ。
しかし、チョロ松が待っても部屋のドアが開くことはなかった。
｢…次の方！どうぞ！｣
｢失礼します！｣
片方だけのドアが開き、元気な声と共に入ってきたのはまさかの尻だった。
｢………ん？｣
｢失礼しまーす！失礼します！｣
一瞬何のことだか分からず唖然とするチョロ松だったが
目の前にいる尻が挨拶しているのを見て一気に現実に戻された。
口を開けていたチョロ松は唇を固く結ぶ。
─ガチャンッ
面接会場のドアが閉まった。
｢ん？ん？い、いや！ちょっと！？入ってください！｣
チョロ松が混乱したように言うがドアが開くことはない。
｢あのっ！｣
｢失礼します！｣
｢…うん｣
またドアが開き、出てきたのはやはり尻。
二度目にはもう慣れたのかチョロ松は頷いて返事をする。
｢失礼しまーす！｣
｢うんうん…｣
尻を何度も振りながら挨拶するがチョロ松は無反応だった。
｢失礼します！｣
｢はい。失礼してます。あの、部屋に入ってください｣
チョロ松はスルーして部屋に入るように言うがまたドアは閉められた。
｢なんで！？ちょ、入ってください！｣
｢失礼しまーす！あ、失礼します！やれ失礼します！さて失礼します！｣
意味の分からない行動にチョロ松が机を叩いて言うと
ドアが全開に開かれて尻を出して歩きながら十四松が登場する。
尻を出して歩いてきた十四松は椅子の上に立ってチョロ松の顔面に尻を近付けた。
｢えー…｣
｢失礼します！｣
｢うん…｣
｢失礼しまーす！｣
｢失礼してるね…｣
｢失礼します！｣
尻を振って挨拶するが、チョロ松は軽く返して書類を見た。
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びたー(プロフ) - メルさん» コメントありがとうございます！そう言ってくれてとても嬉しいです！えいがのおそ松さんもいつか書きたいと思っています！(書けるとなると時系列的に2期終わりになりますが…)応援ありがとうございます。励みになります！ (2022年8月2日 3時) (
レス) id: cfeb0c9930 (このIDを非表示/違反報告)
メル - おそ松さんの夢小説とても嬉しいです！映画の時の高校時代ハイ松さんがすごく気になります！これからも頑張ってください！ (2022年8月1日 17時) (レス) id: eb7870cb0c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：びた一 x他1人 | 作成日時：2022年7月31日 23時
