・番外編 ページ46
✻
『何でっ……何で邪魔をするんだっ！
俺はやっと……やっとなれるのに……！！
許さない……っ、許さないっ！！！
お前らなんか！絶対に許さないっ！！』
「Aっ！やめろっ！」
＿＿＿＿＿＿＿＿
『…………』
変な夢を見た。
あの夢は何なのだろうか。
どんな場面だったかハッキリ覚えていないが、
俺が誰かに対して怒鳴っていた。
シルバーが青ざめた表情で俺の名前を呼んで、
俺を必死に止めようとしてた気がする。
っていうか、あの感じ……
もしかして、俺がオーバーブロットしたのか？
これが現実だったらどんなに嬉しいか。
そうしたら、アイツらとも
完全に縁が切れる。
何て、変な考え方をする。
『お前らって誰だろ』
頭がボーッとしながら、そう呟く。
陸の人間のことなのだろうか。
それについてはよく分からない。
時計を見ると、5時過ぎ。
各寮を偵察しに行く時間だった。
最近は6時ぐらいに起きてたけど、
何処かで情報を得てなかったら困るから
またいつも通りの時間帯にしたのだ。
でも、正直言うとダルかった。
『はぁ……』
ハロウィーンも近付いているし、
その為の衣装だって考えている。
別に運営委員会でも何でも無いけど。
最近部屋だって片付けていなかったのか、
床には紙や布が落ちている。
予算以内って言っても、
そんな急には思い付くはずない。
『ほんと、めんどくせぇ』
再度、溜め息を吐いた後、
ラフな服から制服に着替え、
黒マントも羽織り、黒手袋も装着し、
授業の準備の確認もし、
俺は部屋から出て行った。
＿＿＿＿＿＿＿＿
我が名は“漆黒の堕天使”。
朝日が登り、今日もまた刻を刻む。
我は今、百獣の王の精神に基づく
サバナクロー寮を偵察しに来ている。
フッ……やはり、マジフトの朝練。
全寮生、全員いることを確認。
ククッ……そうだったんだな。
なるほど……ふふふふふふ。
『アッハッハッハッハ！！！』
何て意味のない高笑いをする。
やべぇ、優越感半端ねぇ。
「……Aくん、何に対して笑ってるんッスか？」
「ほっとけ、いつものことだろ」
どうやら、俺の正体にサバナクロー寮は
気付いていたらしい。
いや、まあ……当たり前だろうな。
変な目で見るんじゃねぇよ。
確かに、俺が急に高笑いしたら
変な目で見るのは分かる。
あからさまに見てくるのは少々傷付くだけだ。
しらないけど。
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びたー(プロフ) - 天馬さん» いえいえ！こちらもリクエストありがとうございます！！そう言ってくれると励みになります！はい！更新頑張りますね！ (2021年2月13日 23時) (
レス) id: cfeb0c9930 (このIDを非表示/違反報告)
天馬 - 遅くなってしまいましたが、続編おめでとうございます！何時も楽しく見てもらっています！そして、リクエストもありがとうございました！……主くんと2年生の絡みが最高過ぎませんか……？特にシルバーくんとの親友設定すっごく好きです！これからも頑張ってください！ (2021年2月13日 21時) (レス) id: cb56eb981d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：びた一 | 作成日時：2021年2月7日 23時
