・Nine ページ39
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「マレウス様！も、申し訳ございません！
この悪天候の中でも“星送り”の儀式は
実行されたようでして……」
「構わないさ。僕には流星など珍しくもない
逆に、星だけが裏切らないとも言えるがな……」
儀式が始めるなんて思ってなかったのか、
焦ったように謝るセベクに
マレウスはフォローを入れているのであろう。
＿＿＿＿＿＿＿＿
「“願い星”の影響でしょうか……わずかですが
大気中の魔力に影響があるようですね
いやはや、一時はどうなることかと
思いましたが、興味深い結果を得られました
フフ」
中々想定外な出来事であったが、
学園長は無事“星送り”が出来てか、
満足をしている様子だった。
『……すまない、少し席を外すよ』
「ええ、構いませんよ」
何かに気付いたのか、
Aはアズール達やケイト達にそう言って
大樹から少し離れた所へと行ってしまった。
「…………」
＿＿＿＿＿＿＿＿
『久しぶりです。お母様』
《久しぶり、A。元気にしてる？》
『はい、俺は元気ですよ
今日は星送りあったんですよ
今年は流れ星みたいになっていたんです』
《星送り……そうなんだ
流れ星……また見てみたいわね》
スマホに耳を当てながら、
Aの母親らしき人と話すA。
母親と話しているときのAの表情は、
少しだけ笑っているようだった。
誕生日のインタビューで
ユウから質問された両親について
「好きではない」と答えたのが
まるで嘘のようであった。
《そういえば、今度いつ戻ってくるの？》
『近々戻りますよ
お母様の好きそうなアクセサリーを
買っていきますからね』
《あら、嬉しいわ》
『はい。楽しみに待っていてくださいね』
『それじゃあ』とAはそう言って、
真っ暗な画面のスマホを下に降ろす。
『………俺、何やってんだろ
こんなことやっても帰ってくるはず無いのに
流石に怖い……よな』
初めから真っ暗な画面だったスマホを見詰め、
少し悲しそうな顔をしたAは
溜め息を吐いた後、大樹へと戻って行った。
「……………A？」
その光景を見ていた者を知らずに。
＿＿＿＿＿＿＿＿
物語を少しだけ修正致しました。
本当に申し訳ございません！
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びたー(プロフ) - 天馬さん» いえいえ！こちらもリクエストありがとうございます！！そう言ってくれると励みになります！はい！更新頑張りますね！ (2021年2月13日 23時) (
レス) id: cfeb0c9930 (このIDを非表示/違反報告)
天馬 - 遅くなってしまいましたが、続編おめでとうございます！何時も楽しく見てもらっています！そして、リクエストもありがとうございました！……主くんと2年生の絡みが最高過ぎませんか……？特にシルバーくんとの親友設定すっごく好きです！これからも頑張ってください！ (2021年2月13日 21時) (レス) id: cb56eb981d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：びた一 | 作成日時：2021年2月7日 23時
