・Six ページ36
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そして、時は流れて
いよいよ星送りの儀式の日になってしまった。
Aはオクタヴィネル寮を出て
外を確認すると、晴れてはいるが
大きな雨雲がナイトレイブンカレッジに
向かっていっているのが分かる。
『…………』
辺りは既に夜。
Aは学園裏の大樹へ向かおうと
コツコツ、と靴を鳴らして歩いて行った。
吹いてくる向かい風が
Aの羽織っている黒マントが靡いていた。
＿＿＿＿＿＿＿＿
ｰ学園裏の森ｰ大樹ｰ
「あ、Aくんだ。やっほー♪」
『こんばんは、ケイト・ダイヤモンド先輩』
大樹へ来てみると、儀式を始めようとする
デュースとトレイの姿が見える。
しかし、スターゲイザーとして選ばれた
イデアが来ていなかった。
Aはイデアが嫌だと嘆いていた姿を
見ていたのを思い出したのか、
思わず苦笑いをしてしまう。
「あ、イデア先輩だ。ちゃんと来たんだ
何かめっちゃ叫んでるけど」
『えっ』
エースの言葉にAは前を向くと
イデアが星送りの衣装を着て現れていた。
ちゃんと来たんだ
と失礼な事を考えつつも、
Aは安堵して胸を撫で下ろしていた。
『……だが、何とか儀式は出来るんだな』
「そうだね。
だけど、雨雲がどんどん近付いて来ている……」
リドルの言う通り、
雨雲はどんどん大樹の方へと近付いていた。
トラブルのないまま儀式が行われれば良いが、
それは難しかったようだ。
いきなり、雷が大きく鳴った。
『……このままだと危険だな』
「結構大きめの雷鳴ってたのに、
何でそんなに平然といられるんすか！？」
平然と大樹の周りにある願い星を見て
雷の心配をするAを見て
エースは雷の音と光に驚きながらもツッコむ。
空を見上げて見ると、
雨雲が完全に空を覆ってしまった。
「みなさん、儀式は中止です！」
学園長の声が大樹から
少し離れたところまで聞こえてきた。
雨と雷の危険を察知したのか、
学園長は大樹に集まっていた生徒たちを
帰らせようとしている。
「え？儀式中止すんの？」
『確かに、この天気で儀式をするには危険過ぎる
学園長の判断は正しいと思うがな』
雨雲を見上げながら、冷たく言うA。
その言葉を聞いていたケイトは
ニヤニヤした表情をして
「って言う割には帰らないじゃん？」
とAをからかっていた。
『うるさいですよ』
「あれ？Aくん顔赤くない？」
『気の所為です』
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びたー(プロフ) - 天馬さん» いえいえ！こちらもリクエストありがとうございます！！そう言ってくれると励みになります！はい！更新頑張りますね！ (2021年2月13日 23時) (
レス) id: cfeb0c9930 (このIDを非表示/違反報告)
天馬 - 遅くなってしまいましたが、続編おめでとうございます！何時も楽しく見てもらっています！そして、リクエストもありがとうございました！……主くんと2年生の絡みが最高過ぎませんか……？特にシルバーくんとの親友設定すっごく好きです！これからも頑張ってください！ (2021年2月13日 21時) (レス) id: cb56eb981d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：びた一 | 作成日時：2021年2月7日 23時
