・One ｰ星に願いをｰ ページ31
✻
ｰ講堂ｰ
講堂には全校生徒が集まっている。
何故集まっているのかというと
1週間後に開かれる“星送り”の事についてだ。
「ねー、アズールぅ……オレ飽きたんだけど」
「まだ来て3分しか経ってないですよ！」
机に伏しながらゴロゴロするフロイドに
アズールは半分呆れと半分怒りで
机に伏しているフロイドを
無理矢理起こそうとしていた。
「相変わらずですね、フロイド」
『……今宵はラビリンスに巻き込まれぬのか』
ジェイドはクスクスと笑いながら
2人の光景を見ており、
Aは興味すら湧いていないのか
窓から青紫色の空を眺めながら
変なポーズを取っていた。
「みなさーん、静粛に！
全校集会を始めますよ！
本日はまず“星送り”の説明を行い……
次に“スターゲイザー”の発表
最後に“願い星”を配ろうと思っています
ま、“星送り”はみなさん何度も経験してますし
詳しい説明は省いてちゃっちゃと終わらせましょう
あ、決して面倒くさいからではありませんよ？
全校集会を短縮して、
生徒たちのモチベーションを
保つための配慮です
いやあ〜、我ながら英断ですねぇ……」
学園長は、いちいち知っていることを
何度も何度も説明するのは
面倒臭いというのは明らかであろう。
学園長の言葉に嘘だと察し、
Aは頬をつきながら学園長を見ていた。
『星送り……か』
「Aは何をお願いするんです？」
『とりあえず……闇の組織を倒して
我がこの世界を征服するのも良いな……』
隣にいたジェイドにAは誇らしげに
腕を組みながら願い事を話す。
「嘘っぽい願いですね」
『お前にだけは言われたくねぇよ』
「……では、雑談はこれくらいにして
みなさんお待ちかね！
“スターゲイザー”の発表に移りましょう！」
学園長の言葉に講堂は一気にざわめき始める。
「盛り上がってますね〜！
“スターゲイザー”はみなさんの“願い星”を
集めて学園裏の大樹へ飾り付ける役目……
いわば本イベントの主役
誰が選ばれるのか、気になるのも当然でしょう！」
盛り上がっているというよりかは、
“星送り”に不満を持っている生徒しかいない。
“スターゲイザー”に選ばれた3人が
全校生徒分の“願い星”を集めなくてはならない。
皆が不満を持つのは当然だろう。
「例年どおり、私自らホロスコープを使い
占星術で誕生日を導きます
その日付に生まれた生徒こそが
今年の“スターゲイザー”というわけです！」
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びたー(プロフ) - 天馬さん» いえいえ！こちらもリクエストありがとうございます！！そう言ってくれると励みになります！はい！更新頑張りますね！ (2021年2月13日 23時) (
レス) id: cfeb0c9930 (このIDを非表示/違反報告)
天馬 - 遅くなってしまいましたが、続編おめでとうございます！何時も楽しく見てもらっています！そして、リクエストもありがとうございました！……主くんと2年生の絡みが最高過ぎませんか……？特にシルバーくんとの親友設定すっごく好きです！これからも頑張ってください！ (2021年2月13日 21時) (レス) id: cb56eb981d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：びた一 | 作成日時：2021年2月7日 23時
