・番外編 ｰリクエストｰ ページ4
✻
「A、撮ってくれ」
『やけに自信満々だな』
罰ゲームカードを引いたシルバーは
嫌な顔を一つせず、寧ろノリ気で
Aにスマホを渡す。
『……じゃあ、撮るぞ』
「ああ」
無言でカメラ機能にしたスマホで撮り、
マジカメに上げられるくらいの
笑顔になったかぞろぞろと
Aの周りに2年生が集まる。
「どうだ？」とシルバーがAに聞くと、
Aは眉を顰めていた。
「これは……笑顔っていうより……」
「目ぇ細めてるだけじゃね？」
「シルバー！こうやって……笑うんだぜ！」
カリムはシルバーに見せ付けるように
指で唇の端を上げて
無理矢理笑って見せる。
まさかの笑い方を教えてあげていた。
「カリム、作った笑顔じゃ意味ないだろ
最高の笑顔と書いてあるんだ」
「シルバーくん、もう一回ッス！」
「最高の笑顔って難しいな」
「それじゃあ……目の前に
自分の好きな物を思い浮かべてください」
思い付いたようにジェイドがそう言うと、
シルバーは好きな物を思い浮かべる。
そして、一瞬だけ笑顔になった瞬間を
Aは素早くスマホで写真を撮った。
『普段の顔と想像できないくらいの
笑顔になっているぞ、良かったな』
「褒めてるか分からないラインですね」
シルバーにスマホを返し、
それを受け取ったシルバーは
マジカメを開いて急いで写真を載せる。
ちゃんと、【＃俺イケメン】と入れて。
「シルバー、何を思い浮かべたんだい？」
「明日の鍛錬の予定」
『流石だね、シルバー』
罰ゲームを終えて、シルバーの隣にいた
Aが次のカードをめくっていくと、
「セーフ」という文字が見えた。
Aの隣にいたリドルもめくると、
「セーフ」という文字。
そして、次々にめくっていっても
「セーフ」という文字が出て来た。
＿＿＿＿＿＿＿＿
そして、3ターン目に突入した。
「おや、「アウト」ですか」
「アハッ、ジェイドが罰ゲームだ〜」
ようやく、ジェイドが「アウト」となり、
隣にあった罰ゲームカードを引く。
皆に見えるように出し、内容を確認する。
「【10分間恥ずかしい被り物を被る】
……恥ずかしい被り物ですか
ここは魔法で出しちゃいましょう」
『サムさんのところで買いに行けよ
こういうときだけご都合魔法使うな』
とAが話している途中で
ジェイドはマジカルペンを取り出し、
魔法で自分が恥ずかしいと思う
被り物を取り出した。
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びたー(プロフ) - 天馬さん» いえいえ！こちらもリクエストありがとうございます！！そう言ってくれると励みになります！はい！更新頑張りますね！ (2021年2月13日 23時) (
レス) id: cfeb0c9930 (このIDを非表示/違反報告)
天馬 - 遅くなってしまいましたが、続編おめでとうございます！何時も楽しく見てもらっています！そして、リクエストもありがとうございました！……主くんと2年生の絡みが最高過ぎませんか……？特にシルバーくんとの親友設定すっごく好きです！これからも頑張ってください！ (2021年2月13日 21時) (レス) id: cb56eb981d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：びた一 | 作成日時：2021年2月7日 23時
