・Ten ページ20
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「もうっ。おめでたい日に泣くだなんて、
おかしなじいや。そんなに泣いてたら、私……
私も、なんだか……ぐすんっ……ぐすっ！
じいや、私、絶対に幸せになるわ……」
誓いの言葉で泣き始めるイライザとじいや。
そろそろ本気でまずいと思い始め、
会場にいる生徒は焦り始める。
「勝手に盛り上がりやがって」
「なんとかして結婚式を止めないと！」
「しかし体は動かないままだぞ！」
『ユニーク魔法を使えさえすればな……』
金縛りされた身体を暴れながら
魔法を解けようとするが、
やはり強力過ぎるためか、
簡単には解けそうにない。
どうしようと、下唇を噛んでいると、
突然のフロイドの言葉により、
思いがけない事態へと
移り変わってしまうのだった。
「オレもう飽きたわ
ホタルイカ先輩がチューしたら、
オレたち帰れるんでしょ？
早くしてよ〜〜」
『フロイド！お前、何を言ってるんだ！』
「そうじゃな。同じ姿勢で腰も痛くなってきたし、
さっさとブチュッ！とするがいい」
「リリア様がこうおっしゃっているんだ！
早く「ブチュッ」としろ！」
『おい！妖精共！』
この状況も飽きてきたのか、
止めるどころか「キスしろ」と
言ってくる3人にAは大声でツッコむ。
「ブチュッ！
……としたらあの世送りだっつってんの！
みんな鬼？人の心持ってないのか？
残酷見本市か？？！？！？？」
「いやだわ。
まだ誓いの言葉の途中なのに……
そんなに焦らなくてもキスはこのあとよ
キャッ♡」
赤くなっている頬を抑えながら
可愛らしい反応をするイライザに
チャビーは悲しそうな顔をして見詰めていた。
誓いのキスまでもう時間がない。
＿＿＿＿＿＿＿＿
「「「キーッス！キーーッス！！」」」
「コールやめれ！！！！」
誓いのキスをさせようとする
オクタヴィネルの3人とディアソムニアの2人と
ケイトにイデアは怒鳴る。
「口しか動かせないと
やれることがなくて暇なんじゃ
A、わしの為に何かやっとくれ」
「リリア様がやれと言ってるんだ！
リリア様の為に何かしてあげろ！」
『死んでも嫌です』
完全な無茶振りに隣にいるリリアと
大声で言うセベクにAは
真顔で冷静に断ってしまった。
「ああ、もう間もなく0時……
ついに誓いのキスのとき！
キスを交わせば、私とイデア様は死者の国で
永遠に一緒にいられる
私、やっと幸せになれるんだわ……！」
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びたー(プロフ) - 天馬さん» いえいえ！こちらもリクエストありがとうございます！！そう言ってくれると励みになります！はい！更新頑張りますね！ (2021年2月13日 23時) (
レス) id: cfeb0c9930 (このIDを非表示/違反報告)
天馬 - 遅くなってしまいましたが、続編おめでとうございます！何時も楽しく見てもらっています！そして、リクエストもありがとうございました！……主くんと2年生の絡みが最高過ぎませんか……？特にシルバーくんとの親友設定すっごく好きです！これからも頑張ってください！ (2021年2月13日 21時) (レス) id: cb56eb981d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：びた一 | 作成日時：2021年2月7日 23時
