・Five ページ15
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学園長の財布の都合により、
タキシード姿に着替えられないAは
怒りを露わにしていた。
まさか、頼まれた本人が
こんなことになるとは思わなかったのだろう。
寧ろ、思いたくないのだろう。
「みんなが着ているのは、
古の魔法が込められた『求愛のタキシード』！
これを着た人間は、ゴーストにとって
とても魅力的に見えるんだとか
そして今『求愛のタキシード』を
購入してくれたみんなには、
特典アイテムをプレゼント
はい、どうぞ。『慰めのブーケ』！」
サムが4人に渡したのは、
とても綺麗な花束だった。
タキシードの色によって
花の色や形も違っている。
「おお。色とりどりで、愛らしいね」
「これは特別なブーケなんだ
負の感情をエネルギーに咲くようになっている
ゴーストのパワーとなる
“悲しみ”や“恨み”も吸い上げてくれるのさ
贈ってよし、ぶつけてよし
小鬼ちゃんたちにとっては一石二鳥アイテムだね！」
『マジでざけんな』
カッコいいタキシードも
特典アイテムのブーケもない状態で
制服の上に黒マントを羽織ったまま
なんの正装もないAに
ゴーストに求婚しろというのは
ビンタされるも同然。
財布の問題で買えなかった学園長に
Aは怒りが込められた。
ただ、前にフェアリーガラや
スカラビアの時に金持ちだと発覚したので
自分で買えば良いんじゃないかという考えは
Aの頭には入ってすらいなかった。
「これだけの装備が揃ってんなら
花嫁の心はいただいたもドーゼン！」
「なんだか、うまくプロポーズ
できる気がしてきた……！」
「Swag、Swag、Swag！
……でも忘れないでね、小鬼ちゃんたち
花嫁ゴーストをあの世に送ることができるのは
最初に渡した『断絶の指輪』だけだ
君たちの行く末は、指輪をはめられるか
どうかにかかってるよ」
「結婚式本番が近付いて、
家来のゴーストたちも警戒しているはずです
自分が『理想の王子様』であることを
アピールしなければ、
式場の中に入ることもできないでしょう」
もうすぐで結婚式が始まってしまう。
早くしなければ、イデアの命が危ないのだ。
学園長の言葉を聞いて
『大丈夫なのか……』と
Aは顔を青ざめていた。
家来のゴーストも警戒していて、
正装もしていない状態で行くのは
完全に死ぬ気なのだろうと勘違いされそうだ。
『(……だがな、我は策があるんだ……
家来のゴーストの目を盗んで
花嫁のところまで行く策をな)』
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びたー(プロフ) - 天馬さん» いえいえ！こちらもリクエストありがとうございます！！そう言ってくれると励みになります！はい！更新頑張りますね！ (2021年2月13日 23時) (
レス) id: cfeb0c9930 (このIDを非表示/違反報告)
天馬 - 遅くなってしまいましたが、続編おめでとうございます！何時も楽しく見てもらっています！そして、リクエストもありがとうございました！……主くんと2年生の絡みが最高過ぎませんか……？特にシルバーくんとの親友設定すっごく好きです！これからも頑張ってください！ (2021年2月13日 21時) (レス) id: cb56eb981d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：びた一 | 作成日時：2021年2月7日 23時
