・Thirty three ページ38
✻
その様子を一部始終見ていたAは
微笑ましそうに………ではなく、
真顔で何か考え込んだ様子で
二人を見ていた。
「
と小さく呟きながら、
グリムは何かをしている様子だった。
その声が聞こえたAは
チラリとグリムを見るが、
すぐに視線を戻した。
「ん？どうかしたか？」
「い、いや？なんでもねぇんだゾ！」
「よし！今用意してくるから
少し待ってろよ！」
カリムは元気にそう言った後、
ジャミルと一緒に
アイスクリームを取りに行くために
談話室を出て行ってしまった。
「……オレ様、いよいよ混乱してきたんだゾ
今のカリムは人の話をきかないけど
悪いヤツじゃねぇ気がするんだゾ」
『ああ、それは我も同感だ
だが、逆に横暴な態度を取って
寮生たちを縛るアイツも
それはそれで面倒臭い
カリム・アルアジームくんだが、
違うカリム・アルアジームくんを
見ている気がする
ああ……やはり悪魔に取り憑かれているのか？
我の封印されし魔眼が解き放たれるのか…！』
すると、いきなり談話室から
誰かが走ってくる音が聞こえる。
その音に反応したAは
『……何だ？』と呟く。
「おい、お前たち……
いつまでメシを食ってるつもりだ！
王様にでもなったつもりか！？」
「「「え、えぇ〜〜〜〜！？」」」
先程の明るいカリムとは違って、
また厳しい方のカリムになってしまい、
寮生とグリムとユウは驚いた顔をする。
Aも驚きこそはするが、
『……またか』と寮生たちに怒鳴っている
カリムに頭を抱えながら見ていた。
「今すぐ食器を片付けろ！
すぐに午後の特訓を始める！」
「「「は、はい……っ！」」」
「ヒィ……
また怖い方のカリムになっちまったんだゾ！」
『……どうなっているんだ？』
「ユウたちも逃さないぞ
今日は夜までみっちり防衛魔法の特訓だ
Aも手加減は無しでやれ！
さあ、庭に出ろ！」
そう言って、ユウ達も無理矢理
特訓に付き合わせようとするカリムに
Aは違和感を覚えた。
「情緒不安定ってレベルじゃないですよ！」
『……ああ、そうだな』
．
．
『(………可笑しいぞ
マジカルペンが無いと言っているのに
あたかも俺が持ってるような口振り……
本当に…どうなっているんだ…？)』
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びたー(プロフ) - 遠井茜さん» こちらこそ！ご指摘ありがとうございます！男主くんのキャラ好きと言ってくれてすっごく嬉しいです！(最近キャラ定まってなくて自分でも心配になってきた……)はい！ありがとうございます！！ (2020年12月29日 23時) (
レス) id: cfeb0c9930 (このIDを非表示/違反報告)
びたー(プロフ) - にゃーさん» いえいえ！こちらこそ、リクエストありがとうございました！はい！またリクエストお待ちしていますね！ありがとうございます！！ (2020年12月29日 23時) (レス) id: cfeb0c9930 (このIDを非表示/違反報告)
遠井茜(プロフ) - 変更ありがとうございます。男主くんのキャラとか結構好きでお話も面白いのでこれからも頑張ってください！ (2020年12月28日 10時) (レス) id: 644f0d831e (このIDを非表示/違反報告)
にゃー - リクエストありがとうございます！主くんとの関係性好きです……またリクエストしますね！更新頑張ってください！応援してます！してます！ (2020年12月28日 0時) (レス) id: cb56eb981d (このIDを非表示/違反報告)
びたー(プロフ) - 遠井茜さん» コメントありがとうございます！不快な思いをさせてしまって、本当にすみません…。主くんの喋っているかっこを書き直させていただきます！この度はご指摘&アドバイスありがとうございます！！ (2020年12月27日 16時) (レス) id: cfeb0c9930 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：びた一 | 作成日時：2020年12月20日 21時
