・Twenty three ページ28
✻
「よし、まずは学園につながる鏡のところへ……」
『はぁ……これ、すぐに捕まりそうだけどな……』
そう呟きながら、
夜のスカラビア寮の廊下で
鏡者の所へ行こうとする2人と1匹。
すると、いきなり廊下中に
「ピーーー」とホイッスルのような音がした、
「！？ にゃ、にゃんだぁ！？ この音は！？」
ドタドタと何者かが走って来る音まで
2人と１匹の耳に聞こえてくる。
『！！ もしかして……』
「お前たち！
勝手に寮外へ出ようとするとは何事だ！」
「この冬休みの間は、
誰であろうと寮長の許しなしに
この寮を出ることは許されない！」
「ひっとらえろ！」
そう言って、2人と1匹を捕まえるために
スカラビア寮の寮生は
一気に追い掛けてくる。
「なにぃ〜〜〜〜っ！？」
『チッ……面倒臭いな……
二人とも来るよ！
怪我だけはしないようにな！』
Aは普通のペンを持って、
追い掛けてくるスカラビア寮生と戦おうと、
ユウとグリムの前に立った。
＿＿＿＿＿＿＿＿
「大人しくお縄につけ、灰色のドブネズミめ！」
「オレ様は灰色だけどドブネズミじゃねぇ！
A！オメー、何で魔法使わねぇんだよ！」
『……ごめん、2人とも……
マジカルペンかと思ってたんだけど……
ポケットに入っていたのはペンだったんだ』
マジカルペンではなく、
普通のペンだと気付いたのは、
Aが寮生と戦おうと
ユニーク魔法を使おうとした時だった。
あまりの計算外にAも驚きを隠せず、
結局魔法を使えるグリムが
寮生と戦うハメになってしまったのだ。
「にゃに〜っ！？
オメー、とんだおっちょこちょいなんだゾ！」
『そんな筈は無いんだ！！
カリム・アルアジームくんの特訓に
無理矢理付き合わされた時に
マジカルペンは確かにあったんだ！』
「意味が分からねぇんだゾ！！
うわっ！！離せ〜〜！」
「ええい、暴れるな！
早く部屋に戻るんだ！」
そして、見事にスカラビアの寮生に
捕まった2人と1匹は
虚しくも、部屋に戻ることとなった。
＿＿＿＿＿＿＿＿
ｰスカラビア寮ｰ空き室ｰ
「さっさと部屋に入れ！手こずらせやがって」
「いででで！
首根っこ掴んで引きずるんじゃねぇんだゾ！」
『グリムくん……観念しなよ』
寮生に連れて行かれて、
すんなりと部屋に入るユウとAだが、
頑なに入ろうとしないグリムに
寮生は無理矢理入れようとしていた。
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びたー(プロフ) - 遠井茜さん» こちらこそ！ご指摘ありがとうございます！男主くんのキャラ好きと言ってくれてすっごく嬉しいです！(最近キャラ定まってなくて自分でも心配になってきた……)はい！ありがとうございます！！ (2020年12月29日 23時) (
レス) id: cfeb0c9930 (このIDを非表示/違反報告)
びたー(プロフ) - にゃーさん» いえいえ！こちらこそ、リクエストありがとうございました！はい！またリクエストお待ちしていますね！ありがとうございます！！ (2020年12月29日 23時) (レス) id: cfeb0c9930 (このIDを非表示/違反報告)
遠井茜(プロフ) - 変更ありがとうございます。男主くんのキャラとか結構好きでお話も面白いのでこれからも頑張ってください！ (2020年12月28日 10時) (レス) id: 644f0d831e (このIDを非表示/違反報告)
にゃー - リクエストありがとうございます！主くんとの関係性好きです……またリクエストしますね！更新頑張ってください！応援してます！してます！ (2020年12月28日 0時) (レス) id: cb56eb981d (このIDを非表示/違反報告)
びたー(プロフ) - 遠井茜さん» コメントありがとうございます！不快な思いをさせてしまって、本当にすみません…。主くんの喋っているかっこを書き直させていただきます！この度はご指摘&アドバイスありがとうございます！！ (2020年12月27日 16時) (レス) id: cfeb0c9930 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：びた一 | 作成日時：2020年12月20日 21時
