・Seventeen ページ22
✻
「もー、しつこいなAまで。なに……
ってほぎゃ〜〜〜！！！
じ、絨毯が勝手に動いてる！
ゴーストが取り憑いた呪いの絨毯だゾ！！」
『ご、ゴーストが取り憑いた訳無いだろ！
グリムくん落ち着いて！！』
グリムの後ろに居たのは
宙にフワフワと浮かんでいる絨毯。
突然の出来事で驚いてしまっている
グリムにAは声を掛けて静めようとする。
「おっ、そこにいたのか
いつもの場所で丸まっててくれよ」
「♪ ♪」
「ソイツは一体なんなんだゾ！？」
「これは熱砂の国に伝わる伝説のお宝
『魔法の絨毯』だ！」
カリムが紹介をすると、
絨毯は楽しそうに浮かんでいる。
『魔法の絨毯……？確か魔法史でも
そのような物が書いてあったな』と
腕を組みながら、
Aは絨毯を興味深そうに見ていた。
「かつて砂漠の魔術師が
仕えた王が愛した空飛ぶ絨毯
コイツはそのレプリカらしい
ウチに代々伝わる家宝なんだ」
絨毯はカリムの説明で頷く。
『陸の人間の言葉が分かるんだな』
「空飛ぶって……
箒みたいに絨毯が空を飛ぶって？」
「そう。話すより乗ってみたほうが早い
もうすぐ日暮れだし、
夜空の散歩と洒落込もうぜ！
さあ、お前たちも乗った乗った！」
「えぇ？コレ、本当に
落ちたりとかしねぇのか？」と
グリムは空飛ぶ絨毯を見て不服そうにして、
ユウも落ちるのが怖いのか
少し震えているようにも見えた。
「大丈夫だって。オレを信じろ
ほら！Aも乗れよ！」
『はぁっ！？わ、我も乗るのか！？
人間は人間同士で仲良く夜空でお散歩して
仲良くお喋りでもしてろ！』
「もしかして……高いところ苦手なんですか？」
ユウに言われて、図星だったのか、
Aの身体は大きく震えてしまう。
しかし、すぐに『そ、そんな訳ないだろ！』と
青ざめながらもAは否定をする。
「怖くても大丈夫だ！
もし、落ちたら……何とかなるだろ！」
『何とかなる訳ないだろ！』
「さあ行くぞ、それっ！」
カリムはAの手を強引に引っ張り、
合図と共に絨毯は宙に浮き、
そのまま空へと飛んでしまった。
『ちょっ！我の話をっ！！
ぎゃあ゛あぁぁあああああっ！！！！』
空を飛ぼうとした際に、
Aは絨毯の風によって、
帽子を軽く押さえながらも、
Aの断末魔が
スカラビア寮に酷く響き渡った。
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びたー(プロフ) - 遠井茜さん» こちらこそ！ご指摘ありがとうございます！男主くんのキャラ好きと言ってくれてすっごく嬉しいです！(最近キャラ定まってなくて自分でも心配になってきた……)はい！ありがとうございます！！ (2020年12月29日 23時) (
レス) id: cfeb0c9930 (このIDを非表示/違反報告)
びたー(プロフ) - にゃーさん» いえいえ！こちらこそ、リクエストありがとうございました！はい！またリクエストお待ちしていますね！ありがとうございます！！ (2020年12月29日 23時) (レス) id: cfeb0c9930 (このIDを非表示/違反報告)
遠井茜(プロフ) - 変更ありがとうございます。男主くんのキャラとか結構好きでお話も面白いのでこれからも頑張ってください！ (2020年12月28日 10時) (レス) id: 644f0d831e (このIDを非表示/違反報告)
にゃー - リクエストありがとうございます！主くんとの関係性好きです……またリクエストしますね！更新頑張ってください！応援してます！してます！ (2020年12月28日 0時) (レス) id: cb56eb981d (このIDを非表示/違反報告)
びたー(プロフ) - 遠井茜さん» コメントありがとうございます！不快な思いをさせてしまって、本当にすみません…。主くんの喋っているかっこを書き直させていただきます！この度はご指摘&アドバイスありがとうございます！！ (2020年12月27日 16時) (レス) id: cfeb0c9930 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：びた一 | 作成日時：2020年12月20日 21時
