人間嫌いな人魚のお話。 (ページ10)

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・Nine ページ10

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「ふな゛ぁあ〜〜〜〜……
早速アズールのヤツにこき使われて

ヘトヘトなんだゾ〜」

「オクタヴィネル寮の掃除、ラウンジの給仕、
購買に使いっ走りまでさせやがって」

「僕なんか、今日は朝6時に呼び出されたぞ」

ユウとジャックはアズールを偵察していると、
時間はあっという間にお昼になり、

イカスミパスタと野菜を食べようとする
アズールを眺めていると、

この3人がやって来たという訳だ。

「今日もこれから
『モストロ・ラウンジ』の手伝いだし」

そして、3人は案の定、疲れ果てていた。

「ローズハート寮長には

「アズールと契約するだなんて、
首をはねてしまうよ！」

って怒られて反省文書かされるし……」

「頭のイソギンチャクは取れなくて
カッコ悪いし……」

すると、3人は一斉に声を揃えて
「はぁ〜〜〜〜〜〜〜〜」と溜息を吐いた。

そんな3人を見たジャックは
「フン。自業自得だ」と呆れていた。

「早めに何とかしてあげたいな……」

とユウが呟いたその時だった。

「おや、どうなさったんです。暗い顔をして」

「あはは。
ココ、イソギンチャクの群生地じゃん」

『ここで出会えたのは神の悪戯…
いや、運命なのかもしれぬ…』

4人と1匹の前に
フロイドとジェイドとAが来て、

「ふぎゃっ！
出たな、そっくり兄弟と変人野郎！」と

グリムは睨みながら三人にそう言った。

「何か、悩み事を抱えているように
お見受けしますが……」

「どっかの誰かさんたちにこき使われて
ちょ〜困ってまーす」

とエースは三人を睨みながら反論をする。

「あはっ、契約違反したイソギンチャクが
なんか言ってる〜

お前らは文句言える身分じゃねぇんだよ。

黙ってろ」

「ヒ、ヒェ……
また締められる〜」

とグリムはフロイドに怯えながら
デュースの背中に隠れる。

そんなグリムを見て

『後輩を怯えさせたらダメじゃないか
いつか、神の逆鱗に触れたりなんて…』

とAはフロイドに注意をする。

「えぇ〜？だってーほんとの事じゃ〜ん
契約違反したのそっちなのに」

『まぁ、だが…契約違反をしたのは
悪いことだけどな…』

「オメー、どっちの味方なんだゾ…」

どっちの味方なんてする気もない
Aはニヤリと笑いながら言うと、

グリムはそんなAに
呆れながらツッコミをしていた。

『フッ、少なくとも
汝らの味方では無いかもしれぬ…』