・Six ページ7
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「さっきから聞いてりゃ……
どいつもこいつも気に入らねぇ！！！」
話の途中にジャックは痺れを切らしたのか、
怒りをぶつけながら怒鳴った。
勿論、3人含め、全員は驚いた顔で
ジャックを見る。
「ジャ、ジャック！？どうしてここに？」
「ん？君は……
頭にイソギンチャクがついていませんね。
今はスタッフ・ミーティング注です。
部外者はご遠慮いただけますか？
A、この人たちを出口へ案内しなさい」
『え？良いの？
……話くらい聞いてあげたらどうだ？』
アズールに命令されたAだが、
Aは微笑みながら言って、
彼の話を聞かないようだった。
そんな彼にアズールは「全く…」と
溜め息を吐きながら、呆れていた。
「グルル……部外者だと？
俺は、自分の力で勉強した奴らと
真っ向から競い合って勝ちたかったんだ。
それが、あんたのせいで台無しになった。
充分に当事者だろうが！」
「意識の高さに火がついてしまった…」
ジャックの様子を見たユウは
呆れながらそう言う。
これは面倒臭いことになりそうだ。
「ユウ、ジャック、オレ様たちを
助けにきてくれたんだゾ！？」
「勘違いすんなよ。
俺はここにいる全員が気に入らねぇんだ。
アコギな取引を持ちかけたヤツも、
他人を頼ったお前らも、
どっちの味方をする気もねぇ！」
「お前、何しにきたの？」
とエースがジャックの言葉に
ツッコミをしていると、
「いや、オレ様……
ジャックの言葉で目が覚めたんだゾ。
実力で勝負すればいい！つまり……
アズールから実力行使で契約書を奪って
破り捨てれば無効なんだゾ！」
と、グリムは中々頭の冴えた事を言ってるが、
実際には難易度が高い行為。
しかし、グリムの言葉に気が付き、
「言われてみれば……」と納得する生徒。
「得意魔法がないとはいえ、
こっちは人数がいるんだ！やっちまえ！」
と他の生徒もアズールに勝負を
ふっかけようとしていた。
その様子を見たユウは呆れて
「ダメだ、この人たち」と呟いた。
「やれやれ……
あまり手荒な真似はしたくないんですがね
ジェイド、フロイド
少し遊んであげなさい」
「かしこまりました」
「コイツら全員締めていいの？
あはっ、やった〜」
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作者名：びた一 | 作成日時：2020年12月5日 21時
