○ ページ41
✻
「(やべえ…合格が二人目になったぞ…
早くしないと…！)」
「はいっ！」と
手を上げたのはおそ松だった。
「どうぞ」
「(おそ松兄さんかぁ…
どんな手口で来るんだ？)」
「俺は、母さんと暮らしたい
ちゃんとした被扶養動機があります」
と真剣な顔で話すおそ松に、
「(被扶養動機！？
扶養してもらうための
動機って酷くね！？)」と
チョロ松は心の中でツッコんでいた。
「俺は、今まで育ててくれた
母さんにいつか恩返しがしたい…！
ちゃんと働いて、
将来は楽な暮らしをさせてあげたい！
そのためにも、
ずっと暮らしてたいです！」
というと、白い歯を見せながら
爽やかに笑うおそ松。
そして、少し沈黙が流れる。
「あざといかな」
「(あざといとかあんの！？)」
「ちょっとベタすぎー？
母さん側に寄せて来られても
気持ち良くない」
「(ハイ松兄さんも同じようなこと
言ってた気するけど！？
マジ難易度高いよ！この面接！)」
すると、バケの皮が剥がれたかのように
「ちぇー、何だよ寄せたのにィ」と
面倒臭そうに頭を掻くおそ松に
「(寄せたんかい！)」と
チョロ松がツッコむ。
「あ〜思ってませんよそんなこと
ほんとはずっっと脛齧って
生きていたいだけだよー」
「(おい！ぶっちゃけ過ぎだ！
残りのメンバーに支障出るからやめてぇ！)」
すると、おそ松は
駄々をこねるように床に寝転ぶ。
「あ〜まだ甘えていたぁい！
勝手にご飯出てきて
勝手に洗濯されてる日々を過ごしたぁい！
あ〜何もやりたくない！
ヤダー！ヤダーー！！」
と20代の男性寝転ぶところを
見せられて呆然と見るカラ松とチョロ松。
そんなおそ松の姿にチョロ松は
「(見てられねぇ…)」と呆れていた。
「可愛い！合格！！」
てっきり不合格になるかと思ったのか、
4人の兄弟は驚きを隠せず、
おそ松は「ほんとに！？」と
半分驚いていて、半分喜んでいた。
「母性本能に刺さったわ
やっぱり息子って、
チョット我儘なくらいが良いのよねぇ♪」
「ヒャッホーイ！」
「やったね！おそ松兄さん！」
『リスペクトは絶対しないけど
おそ松兄さん、良かったね！』
とおそ松のネームプレートには
トド松、ハイ松と並んで
扶養のところへ行った。
「(まじか…合格しちゃったよ！
母親のと心理とはかくなるものか…)」
すると、今度はカラ松が立ち上がった。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 129人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「男主」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
びたー(プロフ) - 松音（元 冬松）さん» コメントありがとうございます……！そう言ってくれると励みになります！とても嬉しいです！ (2022年7月31日 16時) (
レス) id: cfeb0c9930 (このIDを非表示/違反報告)
松音（元 冬松） - 面白いし、書き方とかすごい参考になります…！ (2022年7月30日 18時) (レス) @page6 id: 659025d0a1 (このIDを非表示/違反報告)
びたー(プロフ) - グリノワさん» 自分は一松推しです！(しかし、箱推しでもある矛盾)…お！十四松良いですよね！天然で可愛らしいですよね！ (2020年11月14日 23時) (レス) id: cfeb0c9930 (このIDを非表示/違反報告)
グリノワ(プロフ) - びたーさん» あの、余談なのですがびたーさんは誰推しですか？僕は十四松推しです！無垢で天使で核爆弾なところが好きです！ (2020年11月14日 22時) (レス) id: 99844850a9 (このIDを非表示/違反報告)
びたー(プロフ) - グリノワさん» ありがとうございます！そんなそんな！そこまで言われると照れてしまいます…(←調子に乗ってすいませんでした)お礼まで言われるとは…お気に入り登録まで！改めて…本当にありがとうございます！ (2020年11月13日 23時) (レス) id: cfeb0c9930 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：びた一 | 作成日時：2020年11月12日 0時
