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✻
「父さんは別にいい
だって娘ならまだしも……な？」
「(いや…！こっちは正直過ぎる！)」
「じゃあ、俺だけでも連れてってよ！」と
おそ松が松代にそう言いかける。
すると、他の兄弟も便乗するように
松代に言おうとする。
「ずるい！僕を連れてって！」
「母さん、僕を！」
「お願い！僕を！」
『僕を連れてってよ！』
一松は黙ってこそはいるが、
期待の眼差しで松代を見詰める。
「……………分かったわ…
皆平等にチャンスをあげないとね」
「平等にチャンス…？」
「面接しましょう」
「………………は？」
＿＿＿＿＿
「えー、では只今より
松野家扶養家族選抜面接を始めます
この面接に合格した人は
晴れて母さんの扶養に入れます
皆さん、存分に良い息子を
アピールしてください！
宜しくお願いします！」
と松代が挨拶をすると、チョロ松以外の兄弟は
「宜しくお願いします！」と言って頭を下げる。
「(何だ！？この狂った空間！
扶養家族選抜面接？)」
「じゃあ、アピールしたい人ー？」と
松代が言えば、チョロ松、トド松以外の
「はい！はい！はい！はい！」と5人は一斉に挙手をする。
「(すげえ…血を分けた兄弟の
プライド無き戦い！)」
「すいません！
面接を始める前に一言だけ良いですか？」
「えーっと…末っ子のトド松さん？」
「(いや、知ってるだろ！
何の資料だアレ！)」
すると、トド松の一言は
「僕はこの面接を辞退します」という宣言のような物だった。
当然、他の兄弟からは「え？」と言われる始末。
「どういうこと？」
「やっぱり、
こんなのおかしいと思うんです…
兄弟で争って、
母さんにまだ養ってもらおうなんて…
離婚はすごく悲しいことだけど…
でも！僕たちが自立するチャンスだし！
母さん！今までありがとう！
僕１人で生きてみるよ！それじゃ！」
とトド松が襖に手を掛けたその時だった。
「待って」と松代がトド松を止める声。
「合格よ」
と松代が言うとトド松はニヤリと笑った。
「イェェエエイ！！やったァァアア！
一抜けフォオオオーー！！」
そして、トド松の名前の
マグネットの上には「扶養」という名前のマグネット。
『「「「「「(や、やられたぁ…！)」」」」」』
「(奴はこの狂った前提を否定することで、
ワンランク上の息子を１人演じやがった！
流石、人心掌握術の達人末っ子トド松！
手口エグいよ！！
ヤバい…先越されちゃったよ！
急がないと！)」
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びたー(プロフ) - 松音（元 冬松）さん» コメントありがとうございます……！そう言ってくれると励みになります！とても嬉しいです！ (2022年7月31日 16時) (
レス) id: cfeb0c9930 (このIDを非表示/違反報告)
松音（元 冬松） - 面白いし、書き方とかすごい参考になります…！ (2022年7月30日 18時) (レス) @page6 id: 659025d0a1 (このIDを非表示/違反報告)
びたー(プロフ) - グリノワさん» 自分は一松推しです！(しかし、箱推しでもある矛盾)…お！十四松良いですよね！天然で可愛らしいですよね！ (2020年11月14日 23時) (レス) id: cfeb0c9930 (このIDを非表示/違反報告)
グリノワ(プロフ) - びたーさん» あの、余談なのですがびたーさんは誰推しですか？僕は十四松推しです！無垢で天使で核爆弾なところが好きです！ (2020年11月14日 22時) (レス) id: 99844850a9 (このIDを非表示/違反報告)
びたー(プロフ) - グリノワさん» ありがとうございます！そんなそんな！そこまで言われると照れてしまいます…(←調子に乗ってすいませんでした)お礼まで言われるとは…お気に入り登録まで！改めて…本当にありがとうございます！ (2020年11月13日 23時) (レス) id: cfeb0c9930 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：びた一 | 作成日時：2020年11月12日 0時
