simply like (ar×ym) (ページ19)

今日:8 hit、昨日:15 hit、合計:33,194 hit

◇17 ページ19

ym side

・

昇降口で、スマホのメッセージアプリに映る「大ちゃん」の文字を見詰めてため息をつく。

何時もは部活で帰りが遅くなると連絡を入れてくれるけど、今日は気まずさが残ってるのか連絡がない。

テスト期間だからほぼ部停とはいえ、1日だけあるとかなんとかいってたなあ…

あ、圭人は……帰ったわ。

大ちゃん、連絡しようかな…

そうやって躊躇ってると、目の前が暗くなる。

「っ…？！ちょっ……！」

「喋んなって…。付き合ってくれたらすぐ帰すから、さ？」

頭が真っ白で、反抗する力が出なくて。

でも、コイツは知ってるヤツだっけことだけは分かった。

・*・*・*・*・*・*・*・*・*・*・

学校の空き部屋に連れてこられた。

「ねえ…、ゆうやでしょ…？目の取ってよ……。」

腕は縛られて足は圧力で動かなくて、身動き出来ない状態。

「っ…うるさい。黙ってろ。」

段々不意にも冷や汗が湧いてくる。

『逃げなきゃ』と思った時にはもう遅くて、気付いたらソファーに押し倒されてキスされていた。

ゆうやを押し退けて、ひたすら走って大ちゃん家に向かった。

『消毒しなきゃ』という思いが頭をよぎった。

・