9、時間 ページ10
ロシナンテside
ご飯が食べ終わって、俺がテーブルを拭いて、Aが洗い物をしているときだった。
｢今日は買い物に行こうと思う！｣
[買い物？]
｢うん！だって、ロシナンテ、服それしかないだろ？
残念ながら、この家にロシナンテが着れるような服はないからね。
これからのことを考えると、あと、男物の日用品もいるよな！｣
[これから？]
｢だって、一緒に住むだろ？｣
[いいのか？]
｢逆に記憶ないのにどこ行くつもりだったんだよ笑
ロシナンテが出ていきたいって思うまで、居ていいよ。そのほうが楽しいしな！｣
そういうと彼女は、ニシシと笑った。
準備をして、部屋からでると、同じく準備をしたAがいて、その服装はいつもとは違っていた。
帽子を深く被り、全体的に目立たない服装といった感じだ。
俺の思っていることを察したのか、Aは
｢こっちのほうが楽なんだ。｣
と、寂しそうに笑った。
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街へ行くと、服や日用品といった、これからの生活に必要そうな物を揃えていく。
申し訳ないことに、俺は1文無しだったのだが、Aは、｢気にするな｣と笑った。
｢あ、ロシナンテ、ちょっと買い忘れた物があった！｣
ふとAは口にする。
じゃあ、買いに行こう。と俺もついて行こうとしたが、
｢いや、ついてこなくていいよ笑
ロシナンテはあそこのベンチにでも座って待ってて
すぐ戻るから｣
そういうと来た道を戻って言ってしまった。
ベンチにドカっと座って、周りをみる。
近くには住宅街もあるみたいで、人が沢山いる。
ぽつんとひとつ 離れてたっているAの家。
帽子を深く被ったAの姿。
なにか、あるな。と思っていると
｢聞いたかよ！この前、あっちの山の方で、出たらしいよ。アイツ。｣
｢え、まじ？うわ、俺ん家近いんだけど｣
｢お前、やばいんじゃねーの？笑｣
道を歩く2人組の男達がそう話しながら歩いている。
｢時間を操るとか、マジで化け物なんじゃねーの？｣
｢おい！そんなこと言ってると、お前、時間止められちまうぞ！｣
｢うぉ、やべ笑｣
―――
文字数が...次行きます笑
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作者名：みかんちゃん | 作成日時：2019年8月22日 23時
