赤い瞳のキミは、なにも知らない (ページ9)

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8、スープと笑顔ページ9

ロシナンテside

顔を洗って、部屋に戻ると、ご飯の準備が整っていた。

｢ロシナンテ、ナイスタイミング！丁度準備出来たとこ！食べよ！｣

俺はうんと頷くと、Aと向かい側の席に座った。

テーブルには、野菜スープと、パン。

俺はスープに手をかける。
...美味い。

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Aside

2人でご飯を食べる。

ずっと1人で食べてたからかな。
なんだか、とても暖かい気持ちになった。

ふとロシナンテの方をみると、スープは食べているがパンには手をつけていなかった。

｢ロシナンテ、パン、嫌い？｣

そう聞くと、ロシナンテもあれ？という顔になって。いや、あれ？じゃないんですけども。って気持ちになったけれど、それはひとまず置いといた。

｢手を付けてないから、嫌いなのかなって、思ったんだ。｣

すると、しばらくんーと考える素振りをした後

[嫌いかも。ごめん。]

と書いて見せてきた。
申し訳なかったのか、ごめんがやたら大きく書かれているし、明らかにしょんぼり顔だ。

｢いいよ笑嫌いなものくらいあるさ。今度からはご飯にするな？...今のところは野菜スープで我慢してくれ笑沢山あるからな！｣

そういうと、すっごい笑顔が返ってきて、ちょっと恥ずかしかった。