検索窓
今日:1 hit、昨日:6 hit、合計:3,023 hit

7、俺は誰だ ページ8

ロシナンテside





目が覚めてから3日、もうこの天井にも慣れた。





身体をゆっくりと起こし、ベッドの端に座る。





身体中包帯で巻かれていて、まだたまにズキンと痛む。だが、動けない程じゃなかった。









俺はこの3日、今までの事を思い出せないでいる。





...なにも、思い出せない。





名前しか、わからない。





俺は誰だ...?





どうして話せない...?





どうしてこんなキズを...?





ズキンッ!





「ッ!」





頭を殴られたような痛みに顔をしかめる。





...やめよう。





そう思い、立ち上がって、近くに掛けてあったピンクのシャツへと袖を通す。





これは、俺が着ていたものらしい。





ほかには、黒い羽のもふもふのコートと、赤い帽子のようなもの。





そして、拳銃。





俺は机に置かれたソレを横目に部屋を出た。



































部屋を出ると、朝食のいい匂いがした。





「あ!ロシナンテ、おはよう」





調理台の前に立つAと目が合うと、彼女は俺のもとへと駆け寄ってきて、また付け違えてる と、ボタンを直していく。





チラっと彼女の足下をみれば、つま先立ちで辛そうだ。





まぁ、俺がでかいのか。





そう思い、腰を折ると、彼女はつま先立ちをやめ、テキパキとボタンを直してくれた。





紙に A、ありがとう と書いて見せると、
どういたしまして と微笑んでくれた。









目が覚めて、1日経った時、
彼女は、俺が死にかけていて、危ない状態だったこと。

悪魔の実の能力で、俺の時間を巻き戻し、助けてくれたこと。

俺を背負って家まで運んでくれたこと。

事細かく説明してくれた。





そして、俺は記憶がないことを彼女に伝えた。





記憶がないことは不安だったが、
Aの「ゆっくり思い出せばいいさ」という言葉に少し救われた。






顔を洗いに洗面所へと向かう。





冷たい水を顔にかける。





顔から雫が、ぽたぽたと滴る





ふと見た鏡に写る自分は、
俺じゃない気がした_______________

8、スープと笑顔→←6、ハートのシャツ



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (8 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
8人がお気に入り
設定タグ:ワンピース , コラソン , ロシナンテ   
作品ジャンル:アニメ
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:みかんちゃん | 作成日時:2019年8月22日 23時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。