今日:6 hit、昨日:5 hit、合計:3,033 hit
小｜中｜大
6、ハートのシャツ ページ7
それから、3日経ち
ロシナンテは、歩けるまでに回復した。
｢あ！ロシナンテ、おはよう｣
朝食の準備をしていると隣の部屋から、ノソッとロシナンテはでてきた。
あの不思議なメイクはしておらず、寝癖のついた金髪。まだトロンとしている赤い瞳。
出会った時着ていた、ハート柄のシャツに白いズボン。
そのシャツの下には、まだ包帯が巻かれている。
...ひとつ残念なことと言えば、シャツのボタンが3日連続で、付け違えているということ。
｢...ロシナンテ、いつになったらボタンをきちんと付けられるようになるの？笑｣
調理の手を止め、彼に駆け寄ると、頭の上に｢？｣マークを浮かべている。
私は手を伸ばし、彼のシャツのボタンを直していく。
するとロシナンテは、スッと腰を折り、私が直しやすいようにしてくれた。
｢んー...これでよし！｣
[A、ありがとう]
ロシナンテは後ろを向いたかと思うとワタワタと何かをしだして、パッと紙を私に向けた。
｢ﾊﾊｯ、どういたしまして！｣
｢朝ごはんにするから、先に顔洗ってきなよ！｣
ロシナンテが頷いたのを見て、私はタッと持ち場へ戻る。
...盛大にコケていたのは見なかったことにしようかな笑
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 8人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：みかんちゃん | 作成日時：2019年8月22日 23時
