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ロシナンテside
｢...それね？街の、お祭りの日に撮ったんだよ。
街が、イルミネーションでキラキラしててね？
屋台も沢山あって、凄く楽しかった。｣
俺が写真を眺めていると背中からAの声が聞こえた。
まだ寝ぼけているのか、少し話し方が拙い。
｢あ、悪い。起こしたか...？｣
そう言いながら振り返るが、返事はなくて、Aは天井を見上げたまま、瞳はユラユラと揺れていた。
｢サラ、怒ってるかな...｣
｢え？｣
｢私のこと、拾わなきゃ良かったって...｣
｢そんなことない！！｣
Aの視線が俺へと向けられる。
｢彼女は、幸せだったよ。
Aと出会って、暮らして、
そりゃ苦しいこともあったと思う！
なにもしてあげられなくて自分を悔やんだと思う！
でも！彼女は幸せだった...。
自分の命を失ったとしても！
Aを守れた。生きていてくれている。
それだけで、充分だよ。｣
｢ｯ...｣
｢だから、笑え、
楽しめ、A。
そのほうが、彼女も安心だ。｣
｢そうだね、ロシナンテの言う通りだ。
私がこんなんじゃ、サラに心配かけちゃうよね｣
ハハっと笑うAを俺は抱きしめた。
｢サラ！安心しろ！
Aのことは、俺が守るからな！！｣
俺は、空に向かって叫んだ。
｢ｯ/////
...ロシナンテ、それはちょっと恥ずかしい。｣
｢あ、悪い！！｣
俺はパッと手を離す。
Aの顔は真っ赤で、片方の手で口元を隠していた。
｢ｯ.../////｣
可愛い.../////
続く (更新停止中)
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作者名：みかんちゃん | 作成日時：2019年8月22日 23時
