11、ミックスジュース ページ13
家に着き、二人とも順に家へと入る。
すると、先に切り出したのはAだった。
｢...出会って間もない君に話すのは可笑しいのかもしれないけれど、聞いてくれるかな。｣
俺は もちろん という意味を込めて、笑った。
｢...ありがとう。｣
・
・
・
・
・
_______________過去_______________
あれは
まだ私がとても小さい頃
私は 外で遊んでいた時に 不思議な森へ迷い込んだ。
そして、そこで不思議な果実を食べてしまった。
それが悪魔の実だとも知らずに_______________
私は無意識のうちに力を使っていたようで、私を恐れた両親は旅行だと理由で私を連れ出し、捨てた。
｢お母さん...？お父さん...？｣
その時は 捨てられた なんて考えもしてなかったけどね。
そんなとき
｢おい。ガキンチョ。｣
｢はっはい！｣
真っ暗な夜。さまよっていた私に声をかけてくれたのは、煙草をくわえた怖めのお姉さんだった。
｢あんた、こんな時間になにしてんだい。お母さんお父さんは？｣
｢あ、あの...お母さんもお父さんも、居なくて｣
｢なんだ、迷子かい？｣
｢うん｣
｢ふーん。まぁ、もう暗い。今日は家来な？泊めてやんよ。｣
｢え、でも 知らない人にはついてっちゃダメだって...｣
｢ほぉ？いいのか？...ここ、出るぞ？｣
お姉さんはそういうとお化けの真似をした。
｢え...!?｣
｢さぁ、どうする？ガキンチョ｣
｢い、いく！！｣
｢ほらよ。｣
｢あ、ありがとう。｣
家に入り、椅子に案内される。
お姉さんがくれたのは、ミックスジュースだった。
｢あたしの知り合いが作った特製ミックスジュースだ。美味いぞ？｣
お姉さんをみると、ニヤッと笑った。
恐る恐るコップに口をつけた。
｢！！｣
｢最高だろ？｣
｢うん！凄く美味しい！！｣
｢フフ...あ、そだ。ガキンチョ。お前、名前なんていうの？｣
｢Aだよ？｣
｢そうか。Aか。あたしは、ミサ。よろしくな。｣
｢うん！よろしく！ミサ！｣
これが、私とミサとの出会い。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 8人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：みかんちゃん | 作成日時：2019年8月22日 23時
