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その後とくに何事もなく クスノシエ へと着いた。
お互い 何かを話したりはしていない。
俺は柱にもたれ、1点を見つめていた。
そんな 不穏な空気 を破ったのは 比奈 だ。
比｢あの！｣
先程までいくつかあるうちの1つの席に座っていた比奈がガタッ！と音を立てて立ち上がった。
｢なんだ...？｣
比｢Aさんは、アンクと同じなんですか？｣
｢あぁ、似たようなものだ。｣
比｢それじゃあ...！｣
映｢ただいまぁ...｣
まだ、何か言いかけていたが、タイミングが良いのか、悪いのか、2人が帰ってきた。
｢逃がしたのか｣
映｢あ！A、比奈ちゃんのことありがとね！連れて帰ってきてくれて！！｣
パァ！っと効果音が付きそうな勢いで映司は俺の方へと振り返った
｢...お前がゆったんだろうが｣
映｢まぁ、そうなんだけど笑｣
そういうとまたクルッと方向を変え、比奈やアンクの方へと行った。
ふと考えた
何故俺は今ここにいる？
何故、俺がたかが人間を守り、オーズに笑いかけられている？
俺は グリード だ。
グリード なんだ。
そう思うと不思議と歩みは店の外へと進んでいた。
｢そうだ。俺はグリードなんだ。俺はアイツらとは違う...｣
そう呟き、俺は、バサッと背中から赤い孔雀のような羽を広げ、飛び立った。
ア｢ｯ!?｣
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作者名：みかんちゃん x他1人 | 作成日時：2019年6月13日 21時
