新メンバーは山田の主！？

第8 ページ9

社長室に戻ろうとすると、

ジャニー喜多川「ああ、そうそう、レッスン室に移動させたよ」

って言うから、お嬢様とジャニーさんとレッスン室に行く。

ｺﾝｺﾝｯ

「はーい」

「ごめん、知念。なんもないわ」

いつもの癖が出て、お嬢様を先に通す。

知念「涼介…。大丈夫？」

「ん？ああ」

知念に返事をして、お嬢様について行く。

「せま…」

「仕方ございません」

「ゆずって、呼びなさい」

「それは、お嬢様。と、お呼びになられたら、相川…様が勘違いをされるからですか？」

「それもあるわ。あなたも成長したのね」

「ですが、“様”はつけさせていただきます」

コソコソと話す。

薮「山田〜！これからテストをするんだけど、どの曲がいいかな？」

「……」

お嬢様の前に立つのは厳禁。ましてや、横を過ぎるのも、私は避けたい。

「行きなさい。手加減しないでいいから」

「失礼します」

一礼してから、薮くんのとこに行く。

話し終わったら、すぐにお嬢様のとこに戻った。

「お待たせしました」

「お疲れ」

クールなときのお嬢様は、何か考えている証拠。なるべく話かけてはならない。

知念「ねぇ、涼介はどうしてこの子と一緒にいるの？」

知念。ごめんな。

「お前がお…」

ギロりとにらむ目が怖くて、咳払いをする。

「知念がゆず様と打ち解けたら、話すから」

知念「何で、“様”なの？」

「気分だよ。気分、気分」

知念「…話さないと、この子と仲良くしないよ？」

「…知念。本当にごめん」

頭を下げる。

「はぁ、…山田にも色々とあるの、だから、これ以上、この事には触れないでください」

「ゆず様！？」

まさか、お嬢様が…。俺、そんなにお嬢様から報われているのか…。

知念「判った」

知念は、いつか話してね。と、言う顔をして去った。

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