絶対に好きになってはいけない。【are】

15話 ページ17

夢主 side



なんであろえさんが知ってるんだっ…


俺はげんぴょんさんの方を向く。


gn「俺は言ってねぇ。元々あろえが調べて欲しいって言ってきたんだから。」


えっ。


俺は目の前のあろえさんを見る。


ar「黙っててごめん。もしかしてって思ってげんぴょんに調べてもらったんだ。」

『そんなっ！！謝ることじゃありません…



あの時だって俺はただ死に損なっただけでっ…』


ar「なんであんなことしたんだよっ！！」


gt「あろえ。早く手当。」


さっきからぐちつぼがおかしい…




国へ戻り俺は手当される。


たらこさんが手当をしてくれた。



tr「そっか…Aさんがあろえの好きな人なんだ…」


『俺なんかが生きてたらダメなんですよ。』

tr「どうして？」


『俺が生きてたらみんな不幸になる。実際に家族だって大事な人だって傷つけた。』

tr「でもあろえが傷ついたのってAさんが自分のこと犠牲にしようとしたからじゃないの？」


『えっ。』

tr「それだけ大事なんだよ。」


大事…



そんな簡単な言葉で片付けてしまっていいのか…


tr「まずはあろえと話し合うことだよね。



はい。手当終わり。」



医務室から出ると…


gt「たらこちょっとA借りてくな。」


tr「あ？あぁ。おっけー。」



見晴らしの良い丘に来た。



『ぐちつぼ？』


さっきから様子がおかしかったぐちつぼ…



gt「なんで誰にも…俺にも言ってくれなかったんだ？」

『えっ…』

gt「誰にも言わないで身体の中で貯めて…」


その瞬間ぐちつぼに抱き寄せられた。


gt「ごめんっ…ごめんっ!!気づいてやれなくて…」



きつくきつく抱き締められる。


『ぐちつぼが気に病むことじゃないだろ。それに言わなかった俺も悪い。』



そう言うと手の力が緩まり俺を離してくれた。



gt「あろえのとこ行ってやれよ。婚約者!!」


ぐちつぼは俺の後に回ると背中を軽くﾄﾝｯと叩いた。



『ありがと！！ぐちつぼ』



俺はあろえさんのところに向かった。

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