疑問2 ページ10
.
「なんで捨てられたって思ってるんですか?」
伏黒が淡々と五条先生に聞いた。
「ん〜…それは本人から聞くべきかな。僕の口からは説明できないよ。
とにかくAを寝かせなきゃ。悠仁、Aをベッドに連れてってくれる?」
『…おう』
Aがでてきた部屋に入れると、そこには質素な部屋が広がっていた。
『(物少なくね…??)』
「まぁ。Aだいたい僕の部屋にいるし。」
俺の心を読んだのかのように、五条先生がそう言った。
『一緒に住んでるってこと?』
「ん〜…Aは単独任務とか長期任務とかが多いから僕の家に寄るのが多いだけで、一緒に住んでるとかじゃないよ。ただの家族代わり。」
家族代わりその言葉に俺は拳を強く握りしめた。
「悠仁はさ、わかんないの?Aがどうしてこうなったか。」
そう言いながら机の上に置いてある伏せられた写真立てを起こす五条先生。
その写真立ての中にはじいちゃんと俺とA、3人で撮った写真が入っていた。
ただし、じいちゃんと俺の顔は黒いインクで塗りつぶされていた。
ひとつだけ心当たりがある。
あれは小3の夏休みだった。
11人がお気に入り
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:鬼羅 | 作成日時:2022年4月7日 2時