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『まぁ。そのまま高校にあがって高校2年生になったんですけど、僕クラスの学級委員長をやってまして…まぁ。A君とずっと一緒に帰ってたんですけどその日だけ一緒に帰れなかったんです。先に1人で帰ってもらって…僕は8時ぐらいまで残って委員会の仕事をして帰ったら絶対そいつに連絡を入れる習慣があったんですけどそのまま疲れて寝ちゃったんです…
次の日いつもの時間に起きて、準備をして、いつも通りの時間にあいつの家を訪ねたんです。いつも通りなっ…はずだったっ…』
_五十嵐!?
_泣いてる??
_ゆっくりでいいからね?
『インターフォンを押して出てきたのは僕もずっとお世話になってきたあいつの母親と父親で…渡されたのはあいつからの一通の手紙でしたっ…あいつの両親から伝えられたのはあいつが昨日の夜亡くなったということでしたっ……
信じられなくて…信じたくなくてっ…その日葬式に行ったんです。嘘かもしれない…僕なりに否定したかったのかもしれない…そしたらあいつ…笑っててっ…幸せそうでっ…でもっ…よく見たら泣いたあとが残ってて…泣きたかったけどあいつの両親泣いてないから泣いたらダメだと思ってっ…
亡くなったんだってわかってもなんでそんなことしたんだって認めれなくて…あいつの両親に聞いたんです。
そしたら手紙を読めばきっとわかるって言われて…
貰った手紙を家に帰って読もうと思った時携帯が暗い部屋の中で光って画面を見たら亡くなる前日の8時にあいつからの留守電が入っててっ…その留守電を聞いたらっ…
僕のことがっ…ずっと好きだったってっ…
それを聞いた瞬間涙が溢れてきてっ…あいつの両親にどんな顔でこれからも会えばいいんだって…僕がっ…この時間に電話に出れていたらあいつが死ぬことはなかったんじゃないかとかっ、あいつが死んだのは僕のせいじゃないのかっ、とかいっぱい色々考えちゃってっ…
手紙を読んだら、詳しい内容は言えないんですけど、書いてあったことは小学5年生の頃から僕のことが好きだったってことと、それを言って僕に嫌われたくなかったってことと、中学2年の時に不登校になった理由は僕への気持ちが溢れて一線を越えてしまいそうだったことと、来世はちゃんと女の子に生まれて素直に好きって気持ちを言えるようになりたいってことが書かれてました。』
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螢(プロフ) - 失礼致します。題名の検索避けをした方が良いと思います。 (2022年2月16日 10時) (レス) id: 2a762ef468 (このIDを非表示/違反報告)
金木犀 - 面白くて一気に読んでしまいました。更新楽しみにしてます! (2022年1月24日 0時) (レス) @page27 id: b5d4ecbe80 (このIDを非表示/違反報告)
チヒロ(プロフ) - 最高です (2022年1月5日 10時) (レス) @page27 id: d9d34f6376 (このIDを非表示/違反報告)
碧 - 好き…更新頑張って下さい! (2021年12月1日 17時) (レス) @page15 id: 4da5b1bd3d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:鬼羅 | 作成日時:2021年11月24日 7時