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103episode ページ10

【takemiti.side】







「安心しろエマ、もうすぐ病院だから」







マイキー君はエマちゃんをおぶって病院までの道を歩いた







無事でいてくれエマちゃん…








「……マイキー?」






「エマちゃん!!」







「…あれ?体が動かない…そっか…ウチ…バイクに…」








エマちゃんはそう言って目を瞑って汗を流す








「覚えてるか?エマ。オマエが5歳の頃、オレの事追っかけてジャングルジムから落ちて足追ってさ、スズにめちゃくちゃ怒られたこと。







あの時以来だな。オマエをおんぶするの」







静かな空気が俺達を包んだ








お願い、お願いだから、







「ねえ?」






「ん?」






「ウチにもしもの事があったら」






「バーカ もしもの事なんてねぇよ」







マイキー君がそう言うとエマちゃんは少しだけ躊躇った








「ドラケンに伝えて…ケンちゃん愛してるって」







「…っ、!!」







「あと…スズ姉には…双子コーデ、できなくてごめんね…って。







タケミっち







マイ…キーを…






おねがい…ね?」








エマちゃんはそう言うとそれっきり喋らなくなった









マイキー君の首からエマちゃんの手がストンと落ちた









「エマっ…エマ!?あのさっ「秘密にする」ってケンチンと約束したけどケンチンオマエの事好きなんだぜ





両想いなんだ。だから病院ついたらすぐケンチン呼ぶからな?エマ






それからオマエの大好きなスズも呼んでやるから!!」








マイキー君はそう言うと俺の名前を呼んだ









「オレの上着、エマにかけてやってくれ。エマがなんか…冷てえんだ…」








マイキー君っ、エマちゃんはもうっ…







「オレの夢はいつかオマエに子供が生まれて…ケンチンは家を建てるんだ…。






オレが遊びにいくとケンチンはオマエのことをほったらかして酒飲みながらもう何度も話した話で盛り上がる





夜中まで居座ってさ、そのうち三ツ谷とスズとかタケミっち呼んじゃってさ…もうどんちゃん騒ぎでさ






赤ちゃんが起きちゃってオマエにオレはブチ切れられるんだ」










マイキー君の夢は、儚い想いとなって空に飛んでいった










「…エマちゃんっ…、」

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チェロ - 更新有難うございます。スズさんの為に決断したマイキーですが、東マンの皆と幸せになって欲しいです。大変だと思いますが更新楽しみにお待ちしております。宜しくお願いします。 (2021年12月12日 20時) (レス) id: 5dfc880b67 (このIDを非表示/違反報告)
チェロ - 更新お待ちしております。よろしくお願い致します (2021年12月10日 0時) (レス) id: 5dfc880b67 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ひな | 作成日時:2021年11月28日 18時

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