あ、えと…何も見てないです！ (青)

十六秘密 ページ19

ｯｯ〜〜？！？！

なんでここに青柳くんが居るの…？！

青「ｼﾞｰｯ」

しかもなんかめっちゃ見てくるし…！！

桃「〜〜〜っていう訳だから皆仲良くしてやってくれによ！」

桃「それじゃ、解散！！」

よし、さっさと逃げ…(((ｶﾞｼｯ

青「ちょっと待って！」

『え、あ、え…』

青「ごめん、急に…ちょっと来て！！」

『え…ちょ、ちょっと！』

桃「…」

強引に腕を引っ張られて連れてこられた場所は空き教室

なにをされるのか少し怖かったが

前の事を謝ろうと思い、話しかけた

「『あ、あのっ！あ…さ、先どうぞ！』」

…か、被ってしまった！！

ええと…どうしよう…

青「あ、あの…」

『ﾋﾞｸｯ』

『は、はい…』

青「その…この前はごめん…」

『いえ、私の方こそ舌を噛んでしまって…すいません』

青「いや、僕の方こそ勘違いしてて…」

『え？』

青「実は…」

これまでの経緯を青柳くんは教えてくれた

『そんな事が…』

確かに、人気者って大変だよね…

色んな人に付きまとわれて…

私なら嫌だなぁと考えながら頷く

青「本当にごめんね…」

『いえ、大丈夫です』

『きちんと謝罪もいただきましたし…！』

『これからは仲良くして欲しいです！ﾆｺｯ』

青「ｯ//…！うん…！ありがとう！よろしくﾆｺｯ」

そう言って青柳くんは微笑んでくれた

私が青柳を好きになったあの日…

あの初恋の日に見たあの笑顔

キラキラと輝く太陽のような笑顔

不思議と心が落ち着いた

青「じゃあまた…今度ね…！」

"また"という言葉に胸が弾んだ

"また"会える…

嬉しかった

その後は青柳くんと別れて、自主練をしに行った

今日は、体感的にあっという間に部活が終わったように感じられた





部活終わりの空





なんだか今日の空は





青く青く、澄んでいて





青柳くんの笑顔みたいだなって思った





-------❁ ❁ ❁-------

十七秘密→←十五秘密

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す