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ー９６猫sideー
この日の授業は、Aのノートとりの手伝いをした。
L「はい、これ。」
そういって、渡されたのはタブレット。
L「これの方が、楽でしょ？」
でもやっぱり、慣れない右手で打ち込むのも大変みたい。
少し手伝って、大半はAにやらせて・・・
あ「９６ちゃん・・・つった・・・」
１時間に２・３回右手をつっていた。
そういう時は、優しく伸ばしてあげる。
今日は４時間授業だったから、お昼前に部屋に戻った。
あ「お昼ご飯じゃーーーい！」
96「いやじゃないの？」
朝、あんなに怒ってたのに・・・
あ「だって、全部食べると歌詞ちゃんが褒めてくれるんだもん！」
A、褒められるの好きだもんな〜
わしも・・・
いや、なんでもない。
別に、自分から言い出したんだし。わしが悪いんだし。
96「先、食べてて？ろんちゃんのところ行ってくる。」
あ「うん！」
こうやって、嫌なときに逃げ出してしまう自分が嫌だ。
となりの病室に入ってみると、ろんちゃんがいなかった。
志「ろんなら、一時退院だって。」
そうなんだ・・・
96「ねぇ、話聞いてくれる？」
全く、自分はなにをやってるんだか・・・
ー志麻sideー
９６は、いろいろ話し始めた。
途中泣きながら。
要約すると
『私も頑張ってるのに、Aばっか褒められて納得いかない』
せ「おいで？」
せんらまんが両手を広げて待っている。
俺も、せんらまんの横に移動して９６を手招きする。
96「ありがと・・・」
志「辛いこと、全部だしてきな？」
せ「いい顔でもどったげな？」
１０分程して９６はAのところへ戻っていった。
せ「おにーさん。シスコンですか？」
俺らは気づいていた。ずっと、お兄さんがこっちを微笑みながら見て居たこと。
志「ほら、妹んとこ、いったげなよ。」
店「まったく、君達にはいつも負けちゃうな〜。」
あいつ、学生の時から変わんないな。
昔から、知ってたことには知ってたんだけど、俺らの知ってるあいつはここまでシスコンじゃない。
せ「ま、妹思いのいいにーさんってことで。」
志「また、それでかたすやん〜」
ここから先は、店長。お前の役目屋やで。
たんと、褒めちぎってあげな、可哀想やで？
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作者名：にょんこ0602 | 作成日時：2017年9月23日 21時
