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ーコゲ犬sideー
今日から、店長が来るんだよな〜
楽しみだな〜！あいつ、俺よりしっかりしてそうだなｗｗ
コ「９６〜、検温だぞ、起きてるか〜？」
96「おぉ、コゲ・・・」
様子がおかしい。荒い息に赤い頬、目も潤んでタレ目になっている。
風邪・・・？時期的に夏風邪か・・・
コ「９６、無理に起きなくていい。服、ちょっとごめんな？」
襟元をあけ、脇に体温計を挟む。
その間、聴診器で音を聞く。
喘息発作はまだ出ていないものの、危険だな・・・
96「なったぞ・・・」
コ「ありがと。３８.０か・・・なんか、痛いとことかある？」
96「あたま・・・ぐらいかな？」
会話は出来るが、辛そうだな・・・
今日は、店長に任せようか。
コ「朝飯、あるけど。食える？」
コクっとうなずいて指さしたのはゼリーだった。食欲はあるのかな？
スプーンに少量とって、９６の口元に持って行く。
96「・・・ゴクッ。もう、食えない・・・」
コ「そっか。今は頭を冷やしてるけど、ぬるくなったら呼んでね？」
96「わかった・・・あのさ、寝てていい？」
コ「どうぞ？楽な姿勢で寝な？」
寝たのを確認して、ナースステーションに戻る。
丁度、階段の踊り場に店長がいた。
いつものように襟足を結んでいた。
コ「そのうっとうしい襟足、切っちまえよ。」
VI「コゲも寝ぐせくらい直せよ。」
こうやって会うたび何かしら言い合いをしてる。
怒らないのは、仲良しの証拠だよね？
コ「９６が熱を出した。お前も着替えたらあってこい。」
VI「わかった。でもあいつ、寝てるでしょ？色々、手順をおしえてよ。」
コ「よくお分かりで。ほらついてこい。」
そのあとは、店長を連れて院内を回っていった。
最後に９６の元に寄って。
コ「今日一日頼んだぞ、兄貴。」
ーVIP店長sideー
ベットに横たわる妹は、いつものような元気な姿ではなかった。
VI「９６、９６〜。大丈夫か？」
96「あにき・・・ッつ！・・・コゲは・・・？」
VI「今は居ないよ？もしかして、頭痛い？」
96「うん・・・なんか・・・脈・・・打ってる・・・みたい・・・」
痛みの波が来るたび顔を顰めてこらえている。
今、俺ができること・・・
VI「今、薬取ってくる。待ってて。」
コゲのところに行こうとしたとき、裾を引っ張られた。
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作者名：にょんこ0602 | 作成日時：2017年9月23日 21時
