失った脚 ページ37
二年前 (華月達小6)
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その日の部活前、横断歩道を渡ってる時に事故は起こった
ブオォォォォォォォン
華月「!!!」
華月はすぐ気づいて避けようとしたが、あまりに猛スピードだったため、完全に避けきれなかった
暴走車にハネられて、車はその場を逃走し、夜空は意識不明になった
夜空は病院で検査、手術をして、なんとか一命を取り留めた、だけど
病院の先生「命に別状はありません、暫くリハビリを続ければ、退院しても問題ないでしょう」
華月母「あぁ、良かったわ、夜空が死なずに済んで・・・」
先生「ただ・・・」
華月母「ただ・・・?」
先生「夜空君は、サッカー部所属でしたよね」
先生「残念ながら、その脚では、走ることは極めて難しいです・・・」
夜空が驚きを隠せず、残った右足で立ち上がった
夜空「走ることも出来ないんですか!?」
夜空の三日月の瞳に、涙が溢れ出た
夜空「僕は夢咲サッカー部のキャプテンでFWなんです!それなのに、もうサッカーが出来なくなるなんて・・・」
先生「完全にサッカーが出来なくなった訳ではありません、動きを減らせば、サッカーをする事は可能です」
夜空はサッカーを続けれられることに安心した。
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一年後(華月達中1)
無事退院できた華月は、夢咲中に顔を出した、丁度部活中だった
白銀「皆!華月だ!戻ってきたぞ!」
白銀が気づき、華月の周りにすぐ皆が集まった
飛風「夜空、お帰りなさい!」
葉薔薇「皆、お前の帰りをずっと待ってたんだぞ、佐々木も穴埋めとしてフィールドに立って」
華月が病院にいた時は、マネージャーの佐々木美花(ささきみはな)もフィールドでサッカーをしていた
華月「そうだったんだ、ありがとうな、佐々木」
佐々木「どういたしまして、キャプテンが居ない中だったけど、夜空君が戻ってこれて、安心した」
優しい笑顔を浮かべて応えた
華月「あっそうだ、椿、お前に頼みたいことがあるんだ」
椿「頼みたいこと?」
そういって華月は、椿にキャプテンマークを手渡した
椿「華月?」
華月「椿、お前にキャプテン代理をお願いしたいんだ」
椿は暫く固まったが、華月の想いを受け止めた
そして2年になった今、華月は左足が動かせないけど、サッカーが出来るようになった。
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