本心【JN NJ】 (ページ38)

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それでもこういう時に一番疎かにしがちで一番大切な食事が気になった

何故なら彼の引き抜きの話が聞こえた頃から日に日に痩せていっていたからだ

サンドイッチを渡し今週中でいい仕事を今日中にと仕事を与えた
それだけに集中すれば余計な事を考えなくてもいいと思うし集中しながらだと食べられるかもと思ったからだ

姫は僕の意図を察して了承し明日のランチも含め手を打ってくれた

明日は来れないかもしれない
夕飯や朝も食べないかもしれない
自分が作ってやる訳には行かないからと以前に街で見かけた店に就業時間後行ってみた

レトルト食品の専門店だ
色んな種類の商品が壁一面に並んでいる
どれも美味しそうで食欲をそそられそうだ
目に付いたボリュームのある物や優しそうな味付けの物色んな物を選んだら結構な量で結構な重さになった
帰りは送ればいいかと思った所で気が付いた
今日に限ってバスで来たのだった
ユンギに飲みに誘われていたからだった
それは来週に延ばしてもらったからいいとして送って行けないとなると…
いや、どうせタクシーで帰るつもりだったんだから乗せていけばいいだけの話か！
そう思って選んだ物を全て買った

会社に戻ると総務は姫だけになっていた
暫くすると任せた仕事を終わらせた姫
流石だ

頑張ったご褒美にってレトルト食品を渡すと驚いてはいたけど喜んでくれた
そして一緒にタクシーに乗り姫のマンションまで送り届けた

明日は来れるだろうか…
無理に出勤する必要は無いけど食事やメンタルは大丈夫なのだろうか…
僕の渡したものだけでも食べてくれようとはするだろうけど…