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バス停から会社までの間にある信号は3つ
そして 毎朝決まって2つ目の信号待ちをしていると後ろから声を掛けてくる
NJ「おはよ!今朝も冬らしい澄んだ空気が気持ちいいな♪」
「ナムジュナ おはよ!朝からいつも元気だね!私は布団に包まれたまま来たかった…」
NJ「アハハ!Aは今朝も面白いな♪そんな状態でも出勤はするんだね?」
「それはそうよ!来なきゃ生活出来ないじゃん!金曜日の飲みの為に来てるわよ。」
NJ「今日も行くの?」
「ナムジュナも来るでしょ?」
NJ「Aが行くなら行くよ。」
「はいはい。お忙しい企画部のエースは期待しないで待ってるよ!」
NJ「先週行けなかったこと まだ怒ってんのか?悪かったって!今日は絶対行くから!行って我ら同期の姫を今度こそは守らなきゃな!」
「ハハハ!姫って…!どこ?どこ?」
NJ「フフッAは黙ってれば 皆 騙されるんだよな!」
「ヤー!騙されるって何!勝手に女が皆『ウフフ♪』って笑うと思ってる方が悪いんでしょ!」
NJ「アハハ 確かに!勝手だった 悪かった!」
ねぇ…知ってる? 私ね『ウフフ♪』って笑えないけど 毎朝 この時間の為に前の夜から明日着る服を決めて お風呂に入ったあとスキンケアとストレッチをしっかりやって早めに寝てるのよ?
朝は きちんと起きて同じバスに決め過ぎないメイクとフレグランスで武装して乗り込んでるの
そして二つ目の信号が赤になるようにも歩いてる
その後は余裕で何でもない同期のフリしながら近付く足音を聞き逃さないし 心臓はいつもいつも煩いくらい早い音を立ててるの
それなのに”悪かった!”って 会社の前で長い腕で引き寄せるように肩を抱き 厚い胸にグッと一度押し付けたよね?
止まるよ?心臓…
顔色一つ崩さないで『じゃあ ランチ連れてってくれるなら許してあげるわよ。』って返した私を私が褒めたいけど ランチ何気に誘ってしまって焦ってんのよ
どうしてくれんのよ…
NJ「今日は定時で上がらせるので精一杯でランチは無理だなぁ… 悪い…。」
ほらね?
調子になったもの
グッてされちゃったからってチョロいの出ちゃったじゃない!
眉尻下げて困った顔見たかった訳じゃないのに…
「冗談でしょ?そんな素直に困った顔しなくてもいいの!ナムジュナは優しいね!」
NJ「ハハ そっか。じゃあ 今日は無理だから明日ならどぉ?」
こんのぉ〜!!爆弾投下男め!!
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作者名:明日 | 作成日時:2022年12月25日 18時