蒼い記憶の中の君 (ページ4)

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side黒

緑「大倉忠義です。どうも」

あれ･･･？
どっかで見たことある･･･？

大倉と名乗った彼の姿にどこか懐かしい感覚を覚える
ふにゃっと笑う大倉に目を奪われていた

緑「･･･あの、どうかしたんですか？」
黒「えっ･･･！？」
赤「ヨコ、どないしたん？ボーっとして」
黒「いや、その･･･」

大倉の顔をじっと見ると、大倉はキョトンとした顔で首を傾げる
大倉の姿を見ると会ったことのあるような、そんな気がした

黒「大倉、俺･･･どっかで会ったことある？」
緑「え？いや、今日初めて会いましたけど？」
黒「そう、か･･･やっぱりそうやんな･･･」
緑「･･････」

ハッキリと否定されるとちょっとショックな気がする･･･

ガラッ･･･

黄「お待たせ！ごめんな！」
紫「何の用やったん？」
黄「この間の課題忘れとって、早う出せって。出してきた」
赤「お前ー課題はちゃんと出さなあかんぞ！」
紫「すばるかて、出し忘れとるやん」

どっくんが戻ってきたことで再び練習を始める
大倉は椅子に座って俺らの演奏を聞いていた
その笑顔を見ると更にどこかで会った気がしてしまって

似てる人、やったんかな･･････

緑「凄いなー！ええやん！カッコイイ！」
黄「もうすぐ本番やしな！」
青「気合いいれんと」
橙「もっと練習して最高の演奏にしようぜー･･･パーン！！」

その日から大倉はちょくちょく練習を覗きに来るようになった

＊