傑作 ページ7
said黒
･･･は？
黒「ど、いうこと？」
菅原「聞こえなかった？吸血鬼の血。お前と同じ」
黒「なんで、そんなもんお前が持ってるん･･･」
頭が思考をストップさせる
笑う奴の顔がそれを許してくれなかった
菅原「お前ら、吸血鬼の血を人間の俺らが飲むとその吸血鬼の力を自分に移すことが出来るって話らしいんや」
黒「え･･･？」
そんなこと、聞いたことないで･･･
誰からの話やねん･･･
聞いたこともない話に戸惑いながらもある疑問に気がつく
黒「ちょっと待てや。お前･･･俺のこと、吸血鬼って知ってたん！？」
菅原「おう、知ってるで〜あのヴァンパイア協会の人から聞いたわ。んで、お前の血を大量に貰ろてこいって」
黒「！！？」
「おい、菅原ー早くさくっと貰っちまおうぜ〜」
菅原「そうだな〜友達ごっこはこの辺で終わらせとこか〜」
こいつらが何で笑っているのかわからなかった
笑い声が俺の体を通り抜けて行く
俺も何も考えれなかった
黒「俺のこと、騙してたん･･･？油断させるために･･･」
菅原「その方が楽しいやろ？」
黒「･･････」
菅原「吸血鬼と友達とかありえへんやん、俺らは協会の人らに言われたからってのもあるけど、興味あったからな」
目の前が赤くなっていく
菅原は手に刃物を持ってゆっくりと近づいてくる
赤くなる視界、その中に笑う人間
･･･冷静になったらわかるやん、そんなこと
人間なんて、みんな俺らのこと･･･そんな目で見てるんや･･･へー･･･
俺の中で何かが蠢いて暴れ始める
自分が良かったら何でもええんや･･･
自分らのことしか考えとらん･･･簡単に騙すゲスい奴らなんや･･･
俺は蠢くものに身を任せた
黒「･･････クズが」
菅原「あぁ？」
赤い視界とは別に広がる赤い液体
ゆっくりと足元に崩れ落ちるモノを見下ろす俺の頬に生暖かい液体が飛び散る
菅原「ぐあぁっ･･･、ぐぅうぅっ･･･！！！！」
黒「･･･所詮、数に頼るしか出来ひん、弱っちい奴なんや･･･人間って」
菅原「よ、こや･･･」
黒「こんな奴らと共存なんて、馬鹿げてるよな。傑作や。よぉわかったわ」
菅原「！！」
さっきまで俺を見下すように嘲笑っていた顔が恐怖と痛みで歪んでいる
その顔を見ると笑えてくる
俺の目は真っ赤に染まり、その赤と同じ色が俺の体、辺り一面に広がる
その赤い水溜りに沈む菅原は呻き声をあげていた
黒「傑作やな」
＊
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菅原祐飛(プロフ) - まゆまゆさん» コメントありがとうございます。リクエストありがとうございます。話の中に入れていきますので、また何かリクエストありましたらよろしくお願いします！ (2017年10月20日 12時) (
レス) id: 8c306f8bf9 (このIDを非表示/違反報告)
まゆまゆ(プロフ) - 移行おめでとうございます。早速ですが、またリクエスト良いですか。横山くん達とすばるくん達がお互い気が付かないうちに偶然何処かでニアミスするって言うお話を書いてください。お互いが何だあの人達はって言う感じが良いです。お願いします。 (2017年10月20日 11時) (レス) id: 5b279c0c03 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：菅原祐飛 | 作成日時：2017年10月19日 20時
