いなくなった ページ30
said黒
「忠義はまだ起きないんかね･･･」
黒「おん」
「裕、気持ちはわかるが･･･無理やり目覚めさせたらあかんで？」
黒「なんで･･･？」
おとんは別の部屋に俺らを呼ぶと忠義について話し始めた
どうも、俺が無理やりにでも忠義を眠りから起こそうとしているのではないかと思っていたらしい
最近の俺に内心ひやひやしながら見ていたと言う
「無理やり起こすことは、以前の忠義の苦しみよりさらに強い苦しみを忠義に負わせることになるんや･･･」
黒「でも忠義は、吸血鬼や･･･いずれは自分のことを受け入れなアカン」
「それはその通りやけど、忠義の気持ちも少しは考えてやれ･･･」
黒「あんな、人間と一緒におるから･･･こんなことになったんや･･･俺は知らん･･･」
「裕っ･･･」
黄「横山くん･･･」
おとんが並べ立てる言葉は俺にとって戯言にすぎなかった
おとんの言葉が風のように体を擦り抜けていく
俺の無関心の態度を見ておとんが深い溜息をついた
「とにかく、目覚めるまでの辛抱やで･･･ええか？」
黒「･･････」
目覚めるまでの辛抱とか、無理に決まってるやん･･････
おとんは「もう行ってええ」と言って俺らを部屋から出て行かせた
長い説教を聞かされた生徒のような気持ちで部屋を出て忠義のいる部屋へ戻る
そんな時間、待ってれへんわ･･････
黄「待たなあかんで？」
黒「え？」
黄「辛抱出来ひんとか思っとったやろ！あかんで！」
黒「―――」
こいつはエスパーかい･･･俺の気持ち読み取ったん･･･？
黄「たぁのためでもあるけど辛抱せな、俺思いっきり殴るから」
黒「それめっちゃ嫌やわー･･･」
黄「なら、辛抱してください」
黒「わかったって」
どっくんが居てくれるから俺は平常心を保ってられるんやろうな･･･
部屋の前に着き、ドアノブに手をかけ扉を開けた
黒「――――！？」
黄「えっ･･･！？」
そこには忠義の姿がなかった
＊
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菅原祐飛(プロフ) - まゆまゆさん» コメントありがとうございます。リクエストありがとうございます。話の中に入れていきますので、また何かリクエストありましたらよろしくお願いします！ (2017年10月20日 12時) (
レス) id: 8c306f8bf9 (このIDを非表示/違反報告)
まゆまゆ(プロフ) - 移行おめでとうございます。早速ですが、またリクエスト良いですか。横山くん達とすばるくん達がお互い気が付かないうちに偶然何処かでニアミスするって言うお話を書いてください。お互いが何だあの人達はって言う感じが良いです。お願いします。 (2017年10月20日 11時) (レス) id: 5b279c0c03 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：菅原祐飛 | 作成日時：2017年10月19日 20時
