長い月日の中で ページ28
said黒
忠義が眠りについてから7年が過ぎた
あの頃から吸血鬼と人間の関係は厳しくなり、一切関係を持たなくなった
ニュースではたまに吸血鬼による人間への事件が流れ、分断を更に加速させていた
協会も特に目立ったことはせず、傍観者を決め込んで関与しようとはしなかった
黄「たぁ、だいぶ成長したな･･･」
黒「人間でいうと見た目は12とかやな」
黄「年齢は14歳やけどな･･･」
忠義の体は人間の12歳と同じぐらいに成長をしていた
しかし、まだ目覚めの傾向がなかった
成長スピードもこの頃安定を見せている
そろそろ目覚めて欲しいんやけどな、内心は
黒「そろそろやて、心配すんな･･･」
黄「おん･･･」
俺はたまに夜一人で出歩く事があの日から増えた
昔みたいにどこにも行けない気持ちを晴らすために
黄「横山くん、またたまに夜出かけてるやろ？」
黒「･･････、知ってた？」
黄「たまたま、起きた時にたぁの様子を見に行ったらそこに横山くんが居って」
黒「目、覚めてへんかなって思って」
なかなか目を覚まさない忠義を何度も無理やり起こそうとした
けどもし起こして、拒絶でもされたら
俺は忠義にもう優しくできないと思った
だから、
起こさなかった
黄「横山くん、自分傷つけんといてよ」
黒「なんで俺が自分で傷つけるねん」
黄「だってたまに死にそうな顔するから」
そんな顔してるんか･･･俺って･･･
どっくんは「俺がいる」と言ってふふふっと笑った
「裕、錦戸くん」
黒「おとん、どないしたん？」
部屋におとんが入ってき、何か言いたげな顔で俺らを呼ぶ
「ちょっと、ええか？」
黄「ええですけど･･･」
黒「なんかあったん？」
「こっちで話すわ」
おとんが部屋を出ると、続いて俺らもその部屋から出て行った
・
・
「ん･･････」
見たこともない天井
「どこ？ここ･･･」
キョロキョロと周りを見渡す
僕は起き上り、ぼーっと霧がかかってるような頭でとりあえず体を動かす
窓の外は雨が降っていた
「･･････」
ゆっくりと階段を降り、目の前の扉をゆっくりと開ける
雨の音が強く耳に届く
「･･････っ」
何も考えずに僕はただただ外へ飛び出した
雨が降っていることも気にせずに、目の前の道を進んでいった
目の前に住宅が広がっていく
「さ、さむい･･････っ」
＊
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菅原祐飛(プロフ) - まゆまゆさん» コメントありがとうございます。リクエストありがとうございます。話の中に入れていきますので、また何かリクエストありましたらよろしくお願いします！ (2017年10月20日 12時) (
レス) id: 8c306f8bf9 (このIDを非表示/違反報告)
まゆまゆ(プロフ) - 移行おめでとうございます。早速ですが、またリクエスト良いですか。横山くん達とすばるくん達がお互い気が付かないうちに偶然何処かでニアミスするって言うお話を書いてください。お互いが何だあの人達はって言う感じが良いです。お願いします。 (2017年10月20日 11時) (レス) id: 5b279c0c03 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：菅原祐飛 | 作成日時：2017年10月19日 20時
